ミニマリスト
生涯で洋服は何着購入するのでしょうか。考えたこともないですし、数えたこともありません。必要だと思ったら購入するアイテムだからです。アパレルは購入するのが好きな人もいますし、コレクターとして集めるのが好きな人もいます。ただ、ミニマリストになったら、実際には何着の洋服で生涯を過ごせるのか。洋服の平均寿命から計算すると生涯で必要な洋服の枚数は下記のようになるそうです。
・Tシャツ:23
・パンツ:22
・ドレス:17
・スカート:11
・ジャケット・コート:13
・靴:63
合計すると、149着になるという試算。
これを作成したのは、アパレルメーカーのRapanui。アパレルメーカーが洋服の最小値を提示するのはおかしい。なぜなら、大量に販売するのがアパレルメーカーだからです。しかし、このメーカーは「無駄のない世界」を目指しています。他のメーカーと逆のポリシーを掲げています。
老舗も
アパレルメーカーの中で同じようなポリシーを掲げているのが老舗ではパタゴニア。「必要ないものは買わないで」というキャッチコピーで最初から提案しています。大量生産大量消費を否定する動きです。企業は拡大を目標とすると無理筋な戦略を立てることがあり、拡大ではなく膨張を目指してしまいがち。パタゴニアは健全な成長、ユーザー数が自然に増加することを望んでいました。そのためユーザーが離れにくく、定着しているのが特徴です。
コンセプト
企業は目指すところのビジョンをストーリーで語る時代になっています。何を目指している企業なのかをはっきりさせる必要があるのです。製品が好きから、その企業が好きなファンを増やしていくプロセスになります。あの企業なら信頼できる、共感できる仕組みづくりがここでは価値があるとされているのです。
まとめ
ミニマムな洋服だけのクローゼットを「カプセルクローゼット(カプセルワードロープ)」と呼んでいます。あえてミニマムを目指す動きもあります。しかし、実際にはそこまではできない人もいるはず。しかし、ミニマムをコンセプトとするメーカーには共感する人もいるのではないでしょうか。今すぐではありませんが数年後には共感し支持する人が増える領域です。あくまでも予測ですが、そうなるでしょう。
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