まあアンバランス

リーダーシップの世界では、常に課題が生まれます。その中でも最近気になるのは、自分よりも能力の高い部下をマネジメントする状況に直面したとき。若いリーダーが歳上スタッフに対して、困っているケースも増えました。今回は、このような状況に直面したリーダーがどのように対応し、成長していくべきかを探ってみます。

問題の所在

次のような状況のる場合にアンバランスなことが発生しています。

  • リーダーよりも優秀なスタッフが入社してくる
  • スタッフの方が多くのスキルをリーダーより持っている
  • リーダーにできないことがスタッフにはできる
  • その結果、スタッフがリーダーの指示に従わない(もしくは面従腹背)
  • 組織の秩序が保てなくなる(アンバランスな状態になる)

これは単なる個人間の問題ではなく、組織の機能不全につながる可能性がある深刻な課題。解決が必要です。リーダーの能力が相対的に低く見られるのはこともあり、リーダーが役職という既得権益にしがみついているようにも見えてくるので要注意です。

従来のアプローチ

この問題に対して、いくつかの一般的なアプローチがあると考えています。たとえば下記のような形です。

  1. オープンな対話を促進する(対等な会話のこと)
  2. 双方向のフィードバック機会を設ける(素直に受け止める)
  3. チームワークの重要性を強調しながら自分は何ができるのかを決めていく

正直なところアンバランスな面を是正する抜本的な解決策は表面的にはありません。そのため次のようなアプローチになると思っています。

根本的な解決策とは

根本的な解決策のひとつは、「リーダー自身が成長し、スタッフの能力を超える」ことです。当たり前過ぎますが、必要な面があるでしょう。他の言い方をすれば、スタッフができないことをリーダーができるようにする。スタッフができていないことをリーダーだけができている状態をつくる。実力主義ではありますが、全面的に競うのではなく、部分的にひとつでもリーダーに優位性がある状態をつくることをここでは目指しています。

まとめ

簡単なことからスタートすればいいと思うのです。単に声が大きく元気であるだけでリーダーの優位性はあります。態度だけでリーダーの存在感は増すからです。ネガティブなことが発生しても絶対にブレないだけでも大きなことでしょう。チームのアンバランスさはリーダーが解決するしかありません。そのためにも見えないところで努力するのは普通ではないでしょうか。

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スキマ時間に読めるビジネスリーダーのための『経営情報Web Magazine ファースト・ジャッジ』fjコンサルタンツ 藤原毅芳 運営 執筆