景気動向を

最近、「(例)業績V字回復事例公開セミナー」というような宣伝を目にする機会が増えてきました。このトレンドは、経済がどのような状況にあるのか、そして企業がどのような課題に直面しているのかを示す興味深い指標だと感じます。この傾向から読み取れる内容を深掘りしてみたいと思います。

ブームが示す動向

「業績V字回復」というキーワードが目につくようになったのを感じます。まわりの経営者、または、そのまわりの経営者の状況を伺うと、なるほどと感じる次第です。以前から二極化を指摘していますが、その事実を裏付ける現象が表に出ているように感じます。その現状から、以下のような景気動向が推測できます。

  1. 景気低迷
    V字回復という表現が使われていることから、直近で景気の落ち込みがあったことを予想できます
  2. 企業の積極姿勢
    セミナーへの参加を検討する企業が多い場合、景気回復に向けて積極的な姿勢を持つ企業が増えていることになります
  3. 業種間の格差
    V字回復を達成した企業と、まだ苦戦している企業の間に差があることを示唆しています

これらの点から、全体的には景気回復の兆しがあるものの、業種や企業によって状況が異なる可能性が高いと考えられます。

変化からわかる

「(例)業績V字回復事例公開セミナー」というような言葉が新しく出てくる時期は変化の時期です。定点観測をしているとわかります。V字回復を狙いたい人たちが増えているかもしれないのです。
・何に興味があるのか
・どこに反応しているのか
という観点から、その人たちの置かれている状況が推測できるわけです。これは企業だけでなく、個人(消費者)も同じです。情報として発信される内容には傾向があり、方向性があります。その分岐点や方向転換時期がわかると、3ヶ月先、6ヶ月先を予測しやすくなるのです。

そのためにも、まずはまわりの人の状況を観察したり、ヒアリングしておいてください。

まとめ

好調な製品や成績の良い部署が永遠に持続することはありません。上がったら停滞するのが普通の動きです。その前兆はわかるのかといえば、やはりわかります。精度が落ちていくのが見えるからです。大きなミスやロスにはなっていないので、問題にはなっていませんが、精度がわるくなっているのです。最近もそれを感じる場面がありました。確認してみると、やはり業績も停滞気味。兆候は小さなところから出現するのを再度確認した形です。

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