「その日暮らし」ではなく
「Living for today(その日暮らし)」から「Living for future(未来に向かって)」という視点があります。時間軸で近いところを見ているのか、遠くを見ているのか。そのちがいを表現した言葉です。自分の行動や計画を振り返るときに、この2つの言葉で見るとわかりやすい。経営ならば、その日暮らしの経営をしていると、毎日の仕事に追われて終わってしまいます。こなす仕事、依頼される仕事、さばく仕事で終わり。業績は残せても、未来のタネを植えていないので、未来はさほど変わりません。
どうしても
「その日暮らし」の時間の過ごし方は、馴染みがあり、また気楽です。深く考える必要がないからです。今この瞬間、目の前の喜びにフォーカスするだけだからです。しかし、この考え方には落とし穴もあります。長期的な計画や目標を持たずに生きていると、いつの間にか時間が経ち、結局のところ何もしていない自分に気付かされてしまうからです。大きな機会を逃してしまったり、将来の困難に備えることができなかったりする可能性があるのです。
特徴
「その日暮らし」の特徴をまとめてみます。
- 現在の瞬間を楽しむ
- 目の前の課題に取り組む
- 長期的な計画や目標を立てない
- 将来の不確実性に対する準備をしない
一方、「未来に向かって」生きるということは、現在の行動が将来にどのような影響を与えるかを常に意識することを意味します。これは単に将来のことばかりを考えて現在の喜びを犠牲にするということではありません。むしろ、現在の選択が未来の自分にどのような影響を与えるかを考慮しながら、バランスの取れた決断を下しているのです。特徴は次のとおり。
- 長期的な目標設定による方向性の明確化
- 将来の機会や課題に対する準備
- 現在の行動と未来の結果の関連性(根拠)の理解
割合
このように考えてみると、意識するのは割合です。
「Living for today」:「Living for future」
の時間的な配分を振り返るとわかるのではないでしょうか。その日暮らし的な内容と未来のための時間。これを
・10:0
・9:1
・8:2
と割合を計算することで現在の状況が把握できると思います。理想的な形としては20%ルールの
「Living for today」8:2「Living for future」
になるでしょう。余裕があれば未来の割合を3以上にすることも有益です。
まとめ
today 10:0 future で目の前のことしかしていないときは、配分を変えていくことがポイント。最初は頭で考える時間だけでも未来へ目を向けることです。今後の世の中は変動幅が大きくなるのは確実になりました。対応力がカギになっていきます。振り返りながら対応力を高めていきましょう。
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