自己変革の本質
①『やる気がなくなった』のではない。やる気をなくすという決断を自分でしただけだ。
②『変われない』のではない。『変わらない』という決断を自分でしているだけだ。」
心理学者アドラーの言葉です。やる気がなくなった、と感じるとき、自分がやる気をなくす決断をしたとは普通は思わない。他責でやる気がなくなった、と考える方が普通。しかし、焦点を自分に当ててみれば、結局のところ自分で決断してしまっていることがわかります。
変われない、も同じ。変わらないことを決めている自分がそこにいるのです。変わらない、と口に出すと「自分が弱い人」と思われてしまいます。これを巧妙に言い換えると、「変われない」と言い出すのです。これも他責だから「変われない」と説明しているのです。
結局は自分で「選んでいる」
人は身勝手な部分があります。自分の本心を隠し、あたかも他の理由があるように振る舞うのです。巧妙な言い訳をしているに過ぎないのです。ただ、この状態を客観的な目で見れば、やる気がなくなった、変われないことは自分が選んでいることになるのです。変わらなくていい、と自分で決断しているだけなのです。
深層的な自己理解へ
自己成長において客観視できる人は、自身の状態を「選択の結果」としてとらえ直すことができます。これは、自己認識の根本的な転換を意味しています。結構大事なポイントであり、主観から客観へ移行する成長プロセスといえるでしょう。そこで見出される内容は次のとおり。
見出す内容
・潜在的能力を発見する
・真の自己実現への扉を見つける
新しいアプローチ
アドラーの視点は、異なる可能性を示唆します。新しい視点を増やしてくれるからです。心理には心裏があり、最後には真理にたどり着きます。自分の心理ほど、裏側を見たくないと感じたり、無意識で見るのを避けたりするものです。その点、アドラーの視点を知ると、自分へのフィードバックにもなるのです。
まとめ
自己変革のプロセスにおいて、モチベーションが原動力になります。しかし、やる気がなくなった、と言いたい人は、やる気がなくなる要因を探しているものです。「こう言われたから、やる気がなくなった」と他人からされること、言われることを待っていることもあるでしょう。そんなときには、すべては自分に原因がある、と考えることからスタートしたほうがいいでしょう。目の前に起こる現象はすべて自分に原因があると考えなければ成長の扉は開かないのです。
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