新任候補の発言から読み取れること
次期大統領トランプ氏が指名している次期財務長官候補スコット・ベセント氏。投資家と称されていますが、ジム・ロジャース氏のもとでインターンを経験、その後ジョージ・ソロス氏のファンドに入社し華麗なる経歴を積んだ方です。そのベセント氏の発言が注目されています。
「減税の撤回は、経済大惨事を招く」
「南北戦争、大恐慌、第二次世界大戦、あるいは最近の新型コロナウィルス流行など、米国財務省は何度も国家を救うよう求められてきたので、私は懸念している」
「現在の状況では、同じことをするのは難しいだろう」
という発言内容です。特に最後の「同じことをするのは難しいだろう」という内容が引っかかります。現在の経済政策はマイナスなことが発生したときに、お金を新たに投入して大惨事を防いできた流れがあります。戦争、大恐慌、ウィルス流行のときに財務省が国を救ってきたと解釈されているわけです。しかし、べセント氏はその役割に疑問を呈しているようです。次回、同じようなことが発生しても、財務省の対応は難しいだろうと発言しています。おそらくできないと思っているのでしょう。
財務長官候補、減税の撤回は「経済大惨事」を招くと発言
https://www.ft.com/content/545a0902-e76f-4f88-be4d-032b6a2c0e54
内容を知っている人ほど
就任前に布石を打った形になるのではないでしょうか。期待をされても対応に限界があること、同じような対応を続けられないかもしれないこと、について事前に解説してるように感じます。現在の状況を考えてみると、次の解決策が繰り出せるかどうか確信がないのだと思います。2025年の1月末に米国は国債の償還時期を迎えます。まずはその対応から迫られているのでしょう。そうなると、戦争や恐慌などが発生した場合にさらに対応することができないかもしれないのです。現状の数字を見てる人ほど、その点がはっきりわかるのではないでしょうか。
まとめ
このような発言はどこまで真意があるか分かりません。実際にはできることも、可能性が低い、と発言をすることもあるからです。マイナスのイメージからスタートすれば、就任時の印象が良くなることもあります。どちらにしても、不確実性が高いことだけは、はっきりしているので、その点だけは注意深く見る必要があるでしょう。
(下記動画は上記文章をAIで読み上げさせています。人の動きもAIが自動生成しており撮影はしておりません↓)
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