金利上昇中

国債の金利が上昇しています。ゆっくりですが上昇し続けています。理由は
・国債の購入者が少ないから
です。買い手不足が発生しています。買い手が少ない理由は、
・日銀の買い入れが減っている(15兆円減少:2024年度)
のです。日銀は直接に国債の引き受けはしていませんが、間接的に買い入れをしていました。その買い入れ額を現在は減らしています。また、日銀は政策金利を上げる方向で動いています。金利が上昇するのがわかっている段階では国債の買い入れは増えません。都市銀行などは買い入れを控えていると予測されています。国債は買い手が不足するほど金利が上昇するので、現在はそのタイミングにあたります。

国債「買い手不足」:日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO86187670R20C25A1EA1000/

国債は一般には知名度がありません。国債の売買に関わることがないからです。しかし、国債債券市場の取引額は1日あたり50兆円で、株式市場5兆円の10倍の規模になります。それだけの規模で動いているのです。

国債は売買の動きによって金利は上下します。国内で買い手が不足すると、海外に買い手を求める段階になります。そのときには、金利は大幅な上昇をすると言われています。買い手が不足するほど、国債の金利が上昇し、さらに買い手が不足するという負のスパイラルになる可能性があるのです。まだ、その段階ではないので何も発生していませんが、今後のシナリオのひとつとして想定されている内容です。それだけ国債発行時に買い手が存在するかどうかはとても重要であり注目すべき領域だと考えています。

入札不調

国債の買い手が不足するとき「国債入札が不調」と報道されます。2024年8月にその内容で報道されています。金融は一部分でも下落すると、他の金融領域でもストップがかかります。取引を見合わせるのです。そのため金融全体へ波及することもあるのです。2024年8月もそのような内容でした。海外でも同じことが発生することがあります。今後も「国債入札不調」という記事が出てくる可能性もあるので、その点は確認したい部分です。

まとめ

日銀は金利を上昇させると日銀自身が債務超過になっていきます。日銀の利払いが金利上昇によって増加するからです。今後は、そのようなことも想定されるでしょう。「日銀の債務超過」という記事が出てくることも想定できるでしょう。単なる金利上昇だけで終わるのであれば大きな問題になりませんが、コントロールできないような急上昇になれば一時的に混乱することもありうるのではないでしょうか。

(下記動画は上記文章をAIで読み上げさせています。人の動きもAIが自動生成しており撮影はしておりません↓)

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