買い替えしない理由
iPhoneを買い替えしたくなくなった人が増えています。円安で価格が上昇しているから、と解説されています。型遅れの中古や新古品が売れているのも事実です。しかし、価格だけで売れなくなったのでしょうか。他の側面から見ると別の理由があるように感じています。
真の理由
iPhoneは製品であり、ハードウェアです。登場したときには新しい世界を創造した製品として注目されました。新しい携帯電話として販売していましたが実は「パソコン」だったのです。手のひらサイズのパソコンを手に入れた人たちは熱狂しました。しかし、そのiPhoneも10年以上が経ち、マンネリしています。新しい機種が毎年発表されますが、大きな進化を感じません。新しい機能がないからです。そのため斬新さが減少し、興味がなくなっていったのです。
ソフトへ
現在は、形あるハードウェアではなく、ソフトウェアの方に興味が出てきています。その兆候が見て取れます。なぜなら、AIが新しい機能を見せてくれているからです。企画してくれる、原稿を書いてくれる、絵をつくってくれる、映像を出力してくれる、アバターに話しをさせることもできるようになりました。これだけの新機能が出てくると、進化のないハードウェアには興味が出てこないのも自然の成り行きです。
お金を使うならAIに投資する。そうなってしまうのです。新しいiPhoneを手に入れても何か新しいことができるわけではありません。そこに投資する価値を失っています。AIなら新しいことができるようになる、自分の能力が拡張するのを実感できるので、そこにお金を落としたくなるわけです。
他の製品も同じ
自動車も同じようになってきました。自動車本体の機能性には新しいものがありません。自動運転というソフトウェアに価値が移行しているのです。走りが良い悪いではなく、自動運転してくれるプログラム(ソフトウェア)の方が能力拡張を実現してくれるので、できるなら自動運転に投資したくなっています。金額が高くても自動運転プログラムなら購入するでしょう。
まとめ
ハードウェアのメーカーは今後ソフトウェアの領域も網羅しなければなりません。顧客の満足度が持続しないからです。iPhoneはもともとソフトウェアも強かった。音楽のジャンルではダントツだったのです。しかし、AIでは遅れています。そのためハードウェアの魅力半減となっているのです。今後は挽回してくると思いますが、製品の設計もハードとソフトの両面から考えることになりそうです。開発のハードルが上がっているのを感じます。
(下記動画は上記文章をAIで読み上げさせています。人の動きもAIが自動生成しており撮影はしておりません↓)
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