30年前と同じ
30年前に見た光景がまた繰り広げられそうです。30年前にパーソナルコンピューターが普及しました。ウィンドウズ95が発売されたからです。夜中から行列ができ、熱狂した時代です。世の中が変わるのではないかと期待された時期です。ブラウザを広げれば、そこにはインターネットの世界があり、情報の拡大が実現したのです。
当時、50代の管理職にもPCが与えられ、使いこなすように求められました。グループウェアやメールで連絡し、表計算で数値をまとめる。仕事にデジタルが入り込んできたのです。使いこなせない人は、自然淘汰された。異動していったのです。50代が20代にパソコンの使い方を教えてもらう逆転現象がスタートしたのもこの時期だったと記憶しています。
スキル未達は一般職に降格
同じことがまたスタートしました。一定のスキルに満たない管理職について、期限内にスキルを習得ができないと、一般職に降格させる企業が出てきたのです。期限内に指定のスキルを習得すること。できない人は一斉に一般職に降格すると宣言。これを予想して先回りで準備していた人にとっては、さほど問題はありません。しかし、予期していなかった人にとっては焦りが出ているでしょう。あきらめる人もいると思います。このように、新しいテクノロジーが出現したときには、スキル達成度による組織改編が行われるのです。
管理職に大降格時代 スキルないと2軍、でも実はチャンス
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC288QD0Y5A120C2000000/
PIPとは
このような取り組みは、期限を設けてスキルを再習得させる方法です。PIPと呼ばれています。PIPとは、Performance Improvement Plan(業務改善計画)の略で、スタッフの業績改善を目的とした計画のことです。特に外資系の企業で採用されている手法です。成績未達の方は特別にプログラムを組まれて改善を目指すのです。たとえば3ヶ月間のプログラムを組んで実践し、結果を検証します。具体的に計画をするときには、下記のような内容で決めていきます。
- 具体的な取り組み内容
- 達成度が測定可能
- 達成可能な内容になっている
- 期限が決まっている(時間制約がある)
無理のない内容でありながら、期限内に達成できるレベルで計画をしていきます。測定可能なので、途中のフォローもでき、進捗がわかるようになっているのもポイントです。必ずスキルを習得させることを目的としています。
まとめ
新しいスキルを求められるときに、ストレスを感じることもあるかもしれません。しかし、新しいスキルは自分の能力を拡張してくれるツールだと考えれば、習得に前向きになれるのではないでしょうか。能力を拡張してくれるツールに興奮するぐらいがベストです。能力が拡張し、新しい自分に生まれ変わるのを想像できるといいでしょう。30年ぶりにそんな飛躍する時期が来たのです。
(下記動画は上記文章をAIで読み上げさせています。人の動きもAIが自動生成しており撮影はしておりません↓)
——————————-
スキマ時間に読めるビジネスリーダーのための『経営情報Web Magazine ファースト・ジャッジ』fjコンサルタンツ 藤原毅芳 運営 執筆