新しい資本主義実現会議

政府が開催している新しい資本主義実現会議を調べていました。最初の関心は「デジタル化で職を失うホワイトカラーの労働移動」についてです。政府がこの労働移転を支援する提案がされているのです。ここで注目は、職を失うホワイトカラーと断定していることです。多数のホワイトカラーが職を失うと予想しているのです。それほど、デジタル化、DX、AIが世の中の仕事を変えてしまう可能性があるのでしょう。

会議の資料を見ているとそれだけではないことがわかります。参加されている方の提案は幅広い。単なるホワイトカラーの支援ではなく、他の提案もされています。また、現状の認識も大きくちがいます。テーマが大きいほど、意見は分かれると感じます。

新しい資本主義実現会議(第31回)
https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/atarashii_sihonsyugi/kaigi/dai31/gijisidai.html

デジタル化で職を失うホワイトカラーの労働移動を支援ー政府方針
労働需要が少なくなるおそれがあるホワイトカラーが製造業や土木などのブルーカラー産業に転職しやすくする。
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-02-27/S9HWHZT1UM0W00

国内設備投資の動向

ニュースの記事はあくまでも、その中の一部分を切り抜いた内容です。方向性はわかりますが、議論の中身は正確にわかりません。実際の資料を見ることが有益です。今回も現状認識について有益な資料が見つかりました。2枚のスライドを取り上げます。ひとつは、民間企業の設備投資額が100兆円台を回復、という内容。下記スライド資料を見るとわかりますが、大幅な増加ではなく、ゆるやかな増加が続いていることがわかります。今後は、国内の設備投資額を2035年に135兆円、2040年に200兆円と目指すようです。

新しい資本主義実現会議

動き始めた国内投資

もうひとつは、国内投資の計画一覧表です。投資先のエリアがわかるので、わかりやすい資料です。これを見るとわかりますが全国で国内投資が進んでいます。巨大な投資は半導体しかないので、それ以外は投資されていない印象をもってしまいがちですが、そうではありません。小型、中型の投資も活発化しています。今まで止まっていたものが動き出した印象です。

ただ、建設費の高騰がマイナス点。計画より建設費などが上昇してしまいストップするケースも出ています。その場合、他の手法で進めているのを聞いています。あくまでも、進めるのが前提で動いているので活発な動きになっています。

新しい資本主義実現会議

まとめ

動くときには、一気に世の中は動きます。ホワイトカラーの失職と国内設備投資の増加を取り上げました。どちらも大きな変化になりそうです。実現したときには、だれもが変化を感じるようになるでしょう。あと数年でその変化を実感するのではないでしょうか。

(下記動画は上記文章をAIで読み上げさせています。人の動きもAIが自動生成しており撮影はしておりません↓)

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