株主提案
最近、投資ファンドが株主としての提案をウェブで公開するようになりました。提案書のスライド資料も公開されています。例えば花王に提案しているオアシスが公開するウェブサイトがあります。ドメインが「a better kao com 」となっており、日本語では「より強い花王」と表現しています。オアシスの提案資料は、下記のリンクから見ることができますが、実に136ページのスライド資料となっています。提案の意気込みを感じさせるような分量になっています。
より強い花王
https://abetterkao.com/wp-content/uploads/Oasis-A-Better-Kao-Presentation-JPN.pdf
提案内容
株主からの提案は、経営を改善する提案になります。さらに業績が上げられるのではないかと、予想しています。今回の場合、5名の取締役を提案されています。ポテンシャルがある会社なのだが、活かしきれていないので新しい取締役の登用を計画しているのです。成長の阻害原因をいくつかあげていますが、結局のところ大きな要因は、現在の取締役のスキルが不足していると指摘しています。成長できていない原因については、下記の内容になります。
・世界で売れていない
・マーケティング戦略がない
・SNSに成長のポテンシャルがある
・値引き販売されている
・デジタル後進企業である
・デジタル戦略の遅れがある
公開される株主提案
株主提案が公開されることが徐々に増えています。このケース以外にもゲーム会社に対する株主の提案のウェブサイトもありました。そこには露骨に社長の役員報酬が根拠なく増加していることに対する不満が述べられていたのを覚えています。株主がいれば経営に対するチェック機能が働くことになります。上場している会社は、一般に広く株主がいますので、株主提案が公開されるのはおかしいことではありません。上場会社がパブリックカンパニーと呼ばれるのはそのためです。
まとめ
一般的に、株式会社は、株主と経営者と従業員の3者から構成されています。お互いが自分の役割をしながらチェックする機能が働く構造になっています。これがベストの形なのかまだ答えは出ていませんが、現在はこれがベストだと考えられています。試行錯誤を続けながら違う形に変化していくことも可能性がないとはいえません。まだ未完成の状態なのかもしれません。
オアシス https://ja.oasiscm.com/
(下記動画は上記文章をAIで読み上げさせています。人の動きもAIが自動生成しており撮影はしておりません↓)
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