受け止め方ちがう
「この機能、古くさい」「こんな最新テクノロジー、ワクワクする」と、同じテクノロジーでも、年齢や世代によって受け止め方がガラリと変わることをご存じでしょうか。なぜ、ちがうのか。そこには、法則性が見出せます。たとえば、ダグラス・アダムスの法則は、まさにこの“世代間ギャップ”をとらえたシンプルなフレームワークです。わかりやすいです。今回は、この法則を解説していきたいと思います。
ダグラス・アダムスの法則
この法則には、3つの内容があります。経験した時期によってテクノロジーを
1)「当たり前」
2)「刺激的」
3)「秩序に反する」
と分けています。経験した時期は
1)生まれてから既にあった
2)15歳から35歳
3)それ以降
となります。具体的には次のとおりです。
1)生まれた時に既に存在していた技術は「自然」
生まれたときから当たり前にあったものは、人に“違和感”を与えず、安心感や信頼感をもたらします。
例:1970~80年代生まれの世代にとって、テレビや冷蔵庫、固定電話は「生活の一部」。
2)15歳~35歳で登場した技術は「エキサイティング」
思春期から社会人初期にかけて初めて触れた技術には、新鮮さと高揚感があります。
例:2000年代のSNSやスマホアプリは、まさに「新しい時代のツール」として歓迎されました。
3)35歳以降に登場した技術は「違和感」
大人になってから接した新技術は、「自分の当たり前」を壊す存在。理解や受け入れにハードルを感じやすいのです。
例:高齢層にとっては、スマートフォンよりも従来のガラケーの方が「使いやすい」と感じるケースもあります。
訴求ポイントを絞る
この法則は、シンプルながら「誰に何をどう伝えるか」を考えるうえで強力なフレームワークとなるでしょう。年齢・世代ごとの「当たり前感」を把握し、訴求ポイントを最適化できるようになります。また、マーケティングだけでなく、製品開発にも応用可能で開発の精度が高まるはずです。
まとめ
人の感覚は経験によって構築されます。経験した年齢によって受け入れ方がちがうのは理解できたのではないでしょうか。これを、ビジネスに活用すれば解像度の高いビジネスプロセスを構築できるようになります。結果も上昇するでしょう。
(下記動画は上記文章をAIで読み上げさせています。人の動きもAIが自動生成しており撮影はしておりません↓)
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