3Dプリンタ建築
3Dプリンタの住宅会社が和歌山県有田市のJR紀勢本線「初島駅」において、3Dプリンタ技術を用いた駅舎の建設を完了。この駅舎は世界初の3Dプリンタで建設された駅舎になったようです。3Dプリンタの建物は注目されていますが、実用化までほとんど至っていません。実現すれば大幅な建設費のコストダウンが可能です。実用化が望まれる分野です。
短時間で施工できる価値
今回、建築された新しい駅舎は、別のエリアにある工場で製造された4つのパーツを現地に輸送。夜中から作業を開始しました。クレーンでパーツを設置し、約2時間で組み上げ完了。実質的な組み立て時間は約1時間15分で、残りの約45分はパーツを積んだトラックの入れ替え時間だったそうです。
この駅舎は改札機の設置工事などが完了した後、7月頃から運用を開始する予定。この事例は、3Dプリント技術がインフラ建設においても迅速な展開を可能にする重要な革新を示しています。作業時間が短いことのメリットは大きいです。列車の稼働時間帯は工事ができません。限られた時間内で建築できることに価値があります。
まとめ
3Dプリンター建築で期待されているのは、住宅。ひとり暮らし、ふたり暮らし用の小型建築において3Dプリンター建築が提供されれば安価なため、殺到することが予想されています。そのため、期待値も高く、早急な実現が予想されているのです。ただ、建築の市場において、単価が下がると、建築市場の総額は減少することが予想できます。既存の建築会社は代替品によって市場を奪われることになるでしょう。
概要
- 建設概要
セレンディクスとJR西日本グループが共同で、3Dプリンタを用いた小規模駅舎の建設に取り組み、兵庫県のJR加古川線・新西脇駅で実施された。 - 建設期間
駅舎の主要構造部分は約6時間で完成し、従来の建設方法と比較して大幅な時間短縮を実現。 - 運用開始予定
新駅舎は2025年7月に供用開始予定。 - 建築技術
セレンディクスが開発した3Dプリンタ建築技術を活用し、コンクリートを積層して構造物を形成。 - 目的と背景
老朽化した駅舎の更新や、過疎地域での建設コスト削減を目的とし、地方のインフラ維持に貢献。 - 今後の展望
セレンディクスとJR西日本グループは、他の駅舎への展開や、災害時の仮設施設への応用も視野に入れている。
世界初、3Dプリンタで建てる駅舎が完成 6時間で建設完了 7月運用開始へ
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2504/24/news154.html
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