どの情報に影響されているのか

常に膨大なニュースや情報にさらされています。しかし、実際にどの情報が人々の思考や行動に影響を与えているかを把握するのは、意外と難しいものです。とはいえ、ちょっとした観察ポイントを押さえれば、相手が「どの情報に影響されているのか」を見抜く手がかりを得ることができ、世論を推測することができるのです。今回は、そのための観察術を取り上げます。

ポイント

下記のような手法で、影響度の強い情報源を探ることができます。

1)間接的な言及をキャッチする
人は必ずしも「○○のニュースを見て」とは言いません。それでも、会話の中で「最近物価が上がって」「AI時代だから心配だよね」といったキーワードを使うことがあります。これは、何らかのニュースが無意識に影響を及ぼしているサインです。こうした間接的な表現に敏感になると、相手の関心領域や不安要素が自然と見えてきます。

2)行動の変化から推測する
ニュースは思考だけでなく、具体的な行動にも影響を与えます。たとえば、急に健康食品を買い始めた、投資信託を解約した、電子マネー決済を使い出したなど、日常の行動の変化からその背景を探ると、「最近の報道で気になっていたこと」が見えてくるのです。

3)感情の変化に注目する
「なんとなく不安」「将来、老後のお金が足りるのか」といった感情の変化も、情報の影響を受けているサインです。感情の起伏は、特定のニュースに強く反応している証拠とも言えます。声のトーン、表情、言葉の端々から、その変化を読み取ってみましょう。

見抜くには

人がどんなニュースに影響を受けているかを見抜くには、「言葉」「行動」「感情」「質問への反応」など、複数の視点で観察することです。一見、何気ない日常の中にこそ、情報の影響は深く根を張っています。これらの観察術を使って、周囲の人の関心や不安、期待をより深く理解してみると見える世界が変わってきます。

まとめ

情報が得やすくなっているのにも関わらず、人の意見の種類は増えていません。逆に意見の種類が少なくなっているように感じます。そのため、影響される情報源も限られてくるのです。推測はしやすくなっていることに気がついてください。雰囲気が形成されやすく、それが消費に影響しやすくなっているのです。経済動向も一気に動くことが今後も予想されるのは、このような消費者の感情変化が元になっている部分があるのです。

(下記動画は上記文章をAIで読み上げさせています。人の動きもAIが自動生成しており撮影はしておりません↓)

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