余裕がないので

忙しい人が直面する課題が出ています。忙しい人とは、すべての人のことを指しています。情報チェックの量が増えています。そのため、時間を惜しんで情報チェック。そのため、何か疲れを感じてしまうのです。首が痛い、という症状も出ています。斜視になる人も出てきており、問題になっています。他にも、「本を読む気にならない」と言う人も増えました。それだけ、余裕がないのでしょう。情報チェックの後に、読書する気にもならないのです。脳が疲れているのではないでしょうか。こんなとき、上手な時間の使い分けが欠かせないと感じます。

動画・SNSで素早く情報をキャッチ

動画やSNSの魅力は何といってもスピード感。業界の最新動向や市場の変化を、視覚的にパッと知ることができます。朝の5分間チェックするだけで、前日までのトレンドが見えてくる便利さです。また、業界や専門家の最新の発言を見ることができます。SNSには、各分野の専門家が日々発信中。研究者など、多様な視点を同時に収集できる環境が整っています。AIなどの最先端情報や難解な経済情報をキャッチするには便利なツールだと感じています。

読書で思考を鍛える

ただ、SNSは情報収集に過ぎません。じっくり考える時間ではないのです。そこに限界があります。思考を鍛えようと思ったら情報チェックだけでは不足。足りません。やはり、読書でしょう。

読書は、思考の持久力を養う時間。文字を追いながら論理を組み立て、批判的に考える習慣が自然と身につきます。この「考える筋肉」は、複雑な問題に向き合うとき、乗り越える力にもなるのです。また、抽象的な概念を自分のものにすることもできます。輪郭がないことを考え続けることで、形が見えてくるのです。それができると、フェイクニュースが増える世の中でも本質を見抜く力が養われます。

実践のコツ

時間の使い方を工夫するのがベスト。朝は動画やSNSで情報収集を行い、静かな場所で集中できる時間帯は読書をする。このメリハリが、両方の良さを活かすポイントです。場所を決めておくといいでしょう。読書の場所は、固定しておくと集中モードに入りやすい。時間帯も、読書に適した時間を探すことも大切です。

目的を持つ

目的をはっきりさせると効果が向上します。
・なぜ、情報を集めるのか
・どのような情報を集めるのか
をはっきりさせておきましょう。情報収集はパラボラアンテナを立てるようなもの。方角を決めておかなければ情報が入ってきません。

読書に関しても
・なぜこの本を読むのか
を決めておけばスムーズです。
・情報を得たい
・悩みを解決したい
・単に楽しみたい
など、いろいろあるでしょう。目的がはっきりしておけば、目次を見た段階で読書の方法が見えてくるものです。
・じっくり読む
・考えながら読む
・とりあえず欲しい情報だけ探す
・速読する
・メモを取りながら読む
といった読書スピード、読書形態が変わるのです。

まとめ

情報収集と読書は形態がちがう。なので、使い分けをしながら進みましょう。どちらも短時間でもいいので時間を配分することです。疲れてくると読書ができなくなります。それを防ぐためにも時間の使い方を自分なりに探しておくことです。どの手法がベストなのかは自分で探すしかありません。朝型でも夜型でもいいので、自分にぴったりなところを探してみてください。あなたは、朝型、夜型、どちらですか。

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スキマ時間に読めるビジネスリーダーのための『経営情報Web Magazsine ファースト・ジャッジ』fjコンサルタンツ 藤原毅芳 運営 執筆 from2011