AI活用の背景
最近、外国企業の動きが気になります。AIを活用するのは当たり前ですが、エンジニア分野の人以外にも、AI活用の号令をかけ始めたのです。企業の競争力向上を目指してのこと。他者と比較して取り残されないようにするための決断です。企業は、規模に関わらず、市場の変化に迅速に対応する必要があります。大企業の方が、対応時期も先ですし、変容が速いです。組織が大きいほど、変容に時間がかかるので、取り組む時期がはやいと感じます。
今後は、エンジニアだけでなく、セールスの分野にもAI活用が迫られるでしょう。メリットのひとつは、意思決定が速くできること。そして、意思決定のミスが減ることです。セールスの場合
・対象顧客選定
のミスが発生しやすい。特に経験が少ない人ほど、選定ミスが多くなる傾向があります。これをAIによって減らすことができれば、成果も大きく変わっていくでしょう。
エンジニアの人員削減
外国企業は、AIを活用して業務の効率性を向上させると同時に、エンジニアの人員削減も進めています。人員削減の理由は、AIが従来のエンジニアの業務を代替することができるためです。かなり露骨になってきたと感じています。AIによる削減です、と公言してるのを見ると、これは社内に対するメッセージも含まれているのでしょう。それほど、変化スピードが速くなってきたのを感じさせるものです。
外国企業は、スピードが速いことで知られています。人員に対しても組織の5%は毎年自然に入れ替わるのが普通だと考えています。その上で、今回のような、市場の変化に迅速に対応し、競争力を維持するために、常に新しいアプローチを模索しているのです。
まとめ
ビジネスリーダーは、この外国企業の動向を注視し、タイミングを予測しなければなりません。いつ、自分たちも同じようなことをしなければならないのか。すぐではなくても、先のことを考え、そこに至るプロセスを描いておくことでしょう。それも戦略のひとつであり、時代に適合した「スキルフィット」を得られるように、描いていくことになります。到達への過程を描くことがリーダーの役割になっています。具体的にプロセスを描けるように準備する段階に来たということです。
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『経営情報Web Magazsine ファースト・ジャッジ』運営執筆 藤原毅芳(fjコンサルタンツ) from2011