3年経つと
入社して3年経つと、ある程度のことが1人でこなせるようになります。質問しなくても、仕事が進められる時期です。少し大きなプロジェクトや案件も担当することがスタートする時期でもあります。仕事の楽しさを感じ始める時期ではないでしょうか。そんな入社3年後のスタッフの成長について、今回は考えてみたいと思います。
飛躍と鈍化
実は3年目あたりから成長に差が出ます。ある程度のことがひとりでできるため、
・成長鈍化
する人も出てくるのです。
逆に、ひとりでできることが増えることで
・飛躍
する人も出てきます。ここが分岐点のひとつなのかもしれません。
他の側面からも
こんなとき、従来の知識伝達型の教育だけでは十分ではないと考えています。まだ成長の可能性を秘めている時期でもあり、さらなる未開拓な領域へ進んでもらいたいので他の側面からもアプローチが必要だと思います。
そこで重要になるのが、価値観です。内面的な動機をとらえ、仕事へのモチベーションを高めることで、より高いパフォーマンスを引き出すことができると考えています。
価値観がなぜ重要なの
・将来どうなりたい
・目標をどこに置くのか
といった手法は有効な内容だと感じます。しかし、その一方で、
・手の届く目標
だけを設定されても成長率は限定的になってしまいます。非常にもったいない状態です。ここから脱却するためにも価値観に響く提案がここではカギになるでしょう。
価値観へのアプローチ
では、どのように価値観にアプローチすればよいのでしょうか。以下に代表的な価値観をあげておきます。この価値観をもとにしたアプローチがここでは有効です。現状維持ではなく、次のステージに行く感覚をここでは養って欲しいです。
- NO.1思考
トップを狙いたい価値観の持ち主。競争意識が高い。負けたくない気持ちが強い - 美学が強い
自分の感性を大事にするタイプ。他の人との比較は好まないし響かない。自分の理想を追い求める - 周囲配慮
周囲に配慮し自分の意見を言わないタイプ。比較されると意識するようになる
まとめ
このように入社3年目は分岐点になってきます。新卒の場合、25歳前後。その後28歳前後も次の分岐点になっていきます。このような分岐点において、いかに成長してもらうかが企業のカギとなるでしょう。できれば、本人が気がつかない領域まで成長してほしいと願っています。
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『経営情報Web Magazsine ファースト・ジャッジ』運営執筆 藤原毅芳(fjコンサルタンツ) from2011