ギャップフィル型とは

「ギャップフィル型」とは、現在の状況と「あるべき姿」の間に存在するギャップ(隔たり)を特定し、その差を埋めるための具体的な戦略を立てる思考法です。このアプローチは、漠然とした目標を明確なアクションプランへと落とし込むために非常に有効。計画を達成へと導くための羅針盤になります。

単に目標達成と同じだが

目標達成を考えるときは、目標と現実の差異を読み取って計画を立て行動します。ギャップフィル型も同じことを言っています。しかし、ギャップを満たすという思考は、差異を絶対に埋めるという意識がそこに、はたらいています。

この辺りのことは、とても小さいことなのでわかりにくい。目標との差異を感じながらも、
①差を必ずうめる
②差をうめたい
③差をうめられるかも
④差をうめられないかも
と意識の差ができてしまう。これをギャップフィル型思考ならば、絶対にギャップを満たすという定義だけになり、定義しやすいでしょう。

絶対に差をうめるには

単に目標との差をうめたいと思っても、差異を数値で正確に把握することは避けられません。ここ、結構ズレる人もいます。見たくない現実なのでしょう。差異を数値で把握しないのです。公開されている数値であっても、見ようとしない姿勢。

あいまいにとらえていたり、カン違いしていたり。中には、正確に把握されると困る人もいるみたいです。正確に把握されないように、他のことを主張する事例も見て来ました。目標達成をしない理由は、単に
・差異を数値で把握しない
・目標を忘れる
だけです。忘却することが達成しない大きな原因なのです。

まとめ

目標を設定することは苦痛に感じる人もいます。その一方で楽しんでいる人もいます。この違い、大きいです。ギャップフィル型思考法は、計画を立てる上で有益でしょう。「あるべき姿」と「現状」の間に存在するギャップを特定し、その原因を分析し、具体的な解決策を実行するというシンプルなプロセスを通じて、目標達成へと導きます。書き記すと本当にシンプル。そんなシンプルなプロセスをなかなかできないことを認識しておきましょう。

——————————-
『経営情報Web Magazsine ファースト・ジャッジ』運営執筆 藤原毅芳(fjコンサルタンツ) from2011