変革を推進

時代が変動するときほど変革推進力がも求められます。また、同じビジネスモデルがずっと続いているケースも同様に、ビジネスモデルの改良が求められてきます。その時アイディアが出るのですが、変革が推進されないケースもあります。アイデアだけを考え、結局は何もせず、後退している状態です。今後は変革推進力がと問われるのではないでしょうか。では変革推進力とは一体何なのか。深掘りしたいと思います。

推進力とは

推進力だけを考えてみると、次のようなポイントが影になると考えています。

1)人を巻き込むエンジン
変革する内容が決まっても、部門や個人の抵抗があると前進しません。変革推進力は「共感と影響」を同時に引き出すスキルが必要で、それが推し進めていく原動力になります。

・共感:相手の課題・不安を正しく把握し、なぜ自分たちがその変化に必要なのかを語り理解を確認する
・影響:権限だけでなく、信頼と実績で「やりたい」と思わせる自発的欲求に影響を与える

推進力がある人は少ないのは、人を巻き込むエンジンがなかなか醸成されないからです。最近の個人主義の偏重が共感、影響の成長を遅らせていると思います。

変革の推進力とは

このように考えてみると、変革の推進力は「Transformation Leadership:変革リーダーシップ力」に左右されます。英語でするとよくわかりますが、トランスフォーメーションという単語ばかり目に付くのではないでしょうか。デジタルトランスフォーメーションも同じ考え方です。デジタル化への変革を表していますが、推進力がなければ進みません。実際に進んでいないのではないと感じています。

まとめ

最近は、AIトランスフォーメーションが出てきており、デジタルトランスフォーメーションが実現する前に次の段階が出現してしまっています。それほど速いスピードで動いていることがわかります。RPAもほとんど聞かなくなりました。RPAに投資をしても実際に稼働していない事例も聞いています。次に出てきたAIの方が実際に実現できるのではないかと期待されているのです。これも前段階の失敗が影響してるのではないでしょう。どちらにしても推進力がなければ実現しません。その点だけを強調しておきたいところです。

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『経営情報Web Magazsine ファースト・ジャッジ』運営執筆 藤原毅芳(fjコンサルタンツ) from2011