米国の就職難
大学を卒業して就職できない。そんな問題が米国で発生しています。もともと新卒採用の方式は海外にはありません。採用は通年の採用は一般的なのです。正規雇用に値する人であれば採用する。そんな形です。しかし現在はなかなか就職できないようです。こんな事例が出ていました。
- 8ヶ月間求職活動を継続中(2024年12月大学卒業)
- 180件以上の求人に応募
- 就職決まらないので、パン屋でパートタイムのインターンシップ、ベビーシッター、ペットシッター、ハウスシッターで収入を得ている
就職が決まらないので、バイトしながら探している状態の方です。180件に応募となると毎日のように応募してることになります。それでも決まらないのです。
失業率が異常
今年になり、米国の新卒失業率は5.8%と異常な数値を出しています(22~27歳の失業率)。就職氷河期が到来したのではないかと言われる状況です。就職が困難になっているような人に次のような理由があります。
・「初級レベルの職種は、AIに置き換えられている兆候が見られる」
というのです。通常ならば、初級レベルの仕事で仕事のスキルを磨いていき、能力を向上させていくプロセスがあったのです。これがAIに代替されてしまったようです。まだ確定した事実ではありませんが、このような憶測が流れている状況は知っておくべきでしょう。
まとめ
米国は雇用統計や失業率の算出に疑念が出ています。雇用統計は後から修正してばかり。失業率も失業しているのに入っていない層がいるようです。今後修正されるかは確認していきたい部分です。なぜなら、統計データがあいまいになっているときは、状況が良くないはず。そうとらえておいた方がよさそうです。さて、米国の就職状況は日本でも今後発生するのでしょうか。そうなると人手不足の状況は一変するかもしれません。想定しておきたいシナリオです。
$20K pay cuts, lower titles, odd jobs: Workers are making big trade-offs to find meaningful work in today’s job market
https://www.cnbc.com/2025/08/17/finding-a-meaningful-job-is-an-elusive-luxury-to-todays-job-seekers.html
21世紀の産業革命、AIで変わる労働市場
~2030年までに奪われる仕事と創出される仕事とは~
https://wisdom.nec.com/ja/series/orita/2025071801/index.html
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『経営情報Web Magazsine ファースト・ジャッジ』運営執筆 藤原毅芳(fjコンサルタンツ) from2011