ディリスキングとは

ディリスキング(derisking)」という表現があります。
・ある関係性や活動における「リスクを低減する」
という意味の言葉。地政学、政治的に用いられる表現です。

半導体を台湾に頼っている米国はディリスキングを行いました。
・インテルIntelに米国政府10%出資
を決断したのです。台湾に半導体の製造を依存していることを、とても大きなリスクと捉えているのです。政府が民間の企業に出資するのは異例の事態です。それほどリスク回避したい意図が見えてきます。またインテルとっては業績が悪い時期なので、出資はとてもプラスになるのではないでしょうか。

発展と同時並行で

決断をするとき
・発展のために決断する内容
と、このような
・ディリスキングの決断
を同時並行で行う方がバランスが良いと感じます。

発展させるためのプロセスを描きながら、同時にリスクを減らす決断もしていくのです。モノゴトの成功確率を考えてみれば、失敗確率を減らせば減らすほど成功確率が大きくなるという考え方もあります。特に大きなリスクを回避すれば、大きな失敗は発生しにない。それだけでも成功確率は上がることが約束されるのです。先程の米国政府がインテルに出資する件も、導体の製造依存度が台湾に大きく偏っていると認識したため、リスク回避をしたのです。

交渉においても

依存度が高いことは、米国にとっても脅威なのでしょう。もし台湾と交渉することになれば、半導体のことを言われれば、主導権は台湾が持っていることになります。米国の方が規模が大きくても、欠かすことのできない半導体を握られてしまっていては、強い交渉ができないのだと感じます。交渉はあくまで、握っているカードの内容によって決まるものであり、規模だけで決まるものではないのです。

まとめ

人生においても、経営においても、リスクを減らしていったり、リスクが回避する事は大きな意味があると思っています。大きな失敗がない人の特徴のひとつに、やはりリスク回避の概念が強いと感じます。もしくは、リスクの察知能力が高いのかもしれません。小さなリスクを察知することができ、大きなリスクならないうちに、ディリスキングできているのです。ときには心配性と思われがちですが、リスクを察知し、リスクを回避している人と見れば、かなり戦略的であることがわかると思います。

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『経営情報Web Magazsine ファースト・ジャッジ』運営執筆 藤原毅芳(fjコンサルタンツ) from2011