メインスキルとサブ能力の関係性とは
ビジネスにおいて成長のひとつはスキル習得です。年齢に関係なく、新しいスキルを習得することが普通。特に新技術が出てくる時期は、全員が対象になります。大企業でも、全員が対象でスキル習得の号令を出しています。それほど時代が大きく変化している時期だと実感させます。数年前はDX(デジタルトランスフォーメーション)と言っていましたが、最近はそこに上乗せでAIが出現。揺さぶられているように感じる人も多いのではないでしょうか。
では、スキルを習得しようとするとき、まずは「○○できるようになりたい」というメインの目標に集中しがちです。しかし実際には、そのメインスキルは多数の小さなサブ能力の集合体で構成されているのです。そのように考えた方がベターです。
土台なしでは成長できない
基礎的な知識や手順、ツールの使い方といった「土台」的要素(サブ能力)が十分に整っていない状態で、プレゼンテーションやプログラミングといった本来の作業に取り組んでも、途中で壁にぶつかりやすくなります。スポーツでいうところの、基本動作、基本の技のことです。基本動作ができない人がスポーツで上達することがないのは理解しやすいと思います。
サブ能力は、一覧表にしてみると、バラバラのように見えてきます。しかし、これらをひとつずつ習得することで「飛躍的成長」が起こることはわかっています。どの時点で飛躍するのかは個人差がありますが、必ず成長の飛躍が発生することは覚えておいてください。
実践ステップでポイントを押さえておく
営業の仕事を分解していくと「サブ能力」が多いことに気がつきます。通常なら
・トークスキル
・プレゼン能力
に目がいきがちですが、
・相手の理解度がわかる能力
・タイミングを見逃さない察知能力
といったサブ能力がかなり有益です。トークが上手になっても、相手の理解度がわからない場合は、成果になりません。また、察知能力が乏しい人は、チャンスを見逃すことが多く、これもまた成果につながらないのです。
こうやってメインスキルを分解していくと、トップの成績を出している人だけ持っているサブ能力に気がつくはず。ここがポイントになるでしょう。
まとめ
メインスキルはサブ能力という土台がしっかりしていなければ伸び悩むことがわかると思います。メインスキルの習得に時間がかかる場合は、このようにサブ能力に分解して、ひとつずつ着実に習得させていくようにしましょう。必ず成長の飛躍が訪れます。
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『経営情報Web Magazsine ファースト・ジャッジ』運営執筆 藤原毅芳(fjコンサルタンツ) from2011