未来都市

4年かけて完成したウーブンシティ。静岡県裾野市に完成。未来都市の「実証実験の街」として注目されています。移動手段を様々テストする場所でもあります。モビリティ革命を目指す街になります。物理的に、建物を建てて、人がそこに住み、試していきます。当初は300人程度が住み始め、ゆくゆくは2,000人規模の街になる予定。

リアルだけではなく

このウーブンシティの取り組みは、リアルな街の実験だけではありません。仮想空間上に街をつくり、そこに住む人を設定し、動かしています。論文が出ています。AIを用いて1,000人のエージェントを設定し、東京都市圏で動かす。その結果が、実際の統計データとほぼ同じになったそうです。
・移動パターン
・時間帯分布
・群衆密度
などです。このようなバーチャル上のシミュレーションは今後拡大します。リアルと同じ空間(街)を作る場合、デジタルツインと呼んでいます。おそらく、ウーブンシティを同じデジタルツインを作っているはず。また、ウーブンシティの拡大版も作ることができるはずです。

1,000人規模のシミュレーションでリアルな人の動きと同じことが再現できるならば、有効な手段となるでしょう。通常、600〜700世帯のデータがあれば、その結果は人数が増えた場合と同じ結果になるはず。その辺りの規模で実験予定なので、ウーブンシティの人口が2000人規模になることがわかります。

CitySim: 大規模 LLM 駆動エージェント シミュレーションによる都市行動と都市ダイナミクスのモデリング
https://arxiv.org/abs/2506.21805

まとめ

モビリティの領域は、今後も改善の余地があります。まだ、新しい装置が開発されていくでしょう。歩くという行為もモビリティに置き換わる可能性が高いです。そうなれば、行動範囲は拡大します。歩く→乗り物に乗る、の間が新たに作られるでしょう。歩く範囲が1kmから2kmだったものが、5kmまで広がる感じです。そうなれば、生活範囲も拡大するので、ライフスタイルが変わる可能性も否定できません。

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