議論が出る時期
「強い経済つくる」と表明した政権。https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA2357X0T21C25A0000000/
「戦略的に財政出動する」と宣言しました。これから、どのような財政出動が実行されるのか注目されています。書籍「日本の経済安全保障」を読むとわかりますが、将来有望と見込まれる領域に積極的な財政出動がされると感じます。ただ、その一方で、プライマリーバランスという言葉も出てくるでしょう。基礎的財政収支です。今回はプライマリーバランスについて取り上げます。
基礎的財政収支(プライマリーバランス)とは
基礎的財政収支(プライマリーバランス)とは、
「税収・税外収入と、国債費(国債の元本返済や利子の支払いに充てられる費用等)を除く歳出との収支のことを表し、その時点で必要とされる政策的経費(社会保障や公共事業をはじめ様々な行政サービスを提供するための経費)を、その時点の税収等でどれだけ賄えているかを示す指標となっています。」https://www.mof.go.jp/faq/budget/01ad.htm (財務省Web)
と書かれています。
わかりやすく図になっています。(下記画像)
-1024x954.webp)
現状は
現状はプライマリバランスは赤字。税収は増加していますが、赤字になっています。プライマリーバランスが均衡した状態でも債務残高は増えるので、財政収支が均衡になるのはまだ先のようです。ただ、このプライマリーバランスについても意見は
・財政規律派
・リフレ派
・MMT派
という3つに分かれています。
・財政規律派→公債残高対GDP比の上昇は財政破綻のリスクを高めるため、財政健全化と規律の維持が必要
・リフレ派→当面、日本の財政は破綻しない。低金利がその証拠であり、統合政府で考えれば懸念はほとんどない
・MMT派→自国通貨を発行できる政府は、自国通貨建てで借金をしても財政破綻することはない
まとめ
これだけ大きく意見がちがうのが経済学の特徴。意見が分かれすぎです。そのため、経済の行方は推測しかないのです。どの説が正しいのかは事実が解説することになります。なので、どの意見も受け入れるしかない状態。個人的な意見はあるとは思いますが、意見の幅は知っておいて損はないでしょう。
参考資料3 プライマリーバランスとは何か(財務省)
https://www.mof.go.jp/zaisei/reference/reference-03.html
——————————-
スキマ時間に読めるビジネスリーダーのための『経営情報Web Magazine ファースト・ジャッジ』fjコンサルタンツ 藤原毅芳 運営 執筆
