2025年年末、既に
例年、年末が近づくにつれて本格化する忘年会シーズンですが、今年は10月の段階から、早くもお誘いの声が聞こえ始めています。通常に戻った感覚になっています。これは何を意味するのでしょうか。今回は、2025年の年末を取り上げてみます。
なぜこんなに早いのか
3年ぶり「フル稼働」のリアル需要を感じます。コロナ禍を経て3年。社会全体が「アフターコロナ」へとシフトし、ビジネスもプライベートも「リアル回帰」が加速しています。イベント、フェス、旅行が活況を呈していることからもわかる通り、抑えられていた「リアル交流」が完全にフリーになりました。大企業も自由に動けるようになったのではないでしょうか。
- リアル交流への渇望:
リモートワークが定着した企業も多い中、対面でのコミュニケーションの場としてのリアル交流の価値が再認識されている - 経済活動の本格化:
各企業が通常の経済活動にシフトし、リアル交流を「チームの結束を固める」「1年の労をねぎらう」重要なイベントととらえ、予算を確保し、早期から企画を進めている傾向にあります
良いことばかりではありません。この「活況」は、同時に「競争激化」を意味します。選ばれる企業は限られると感じています。リアル交流に求める要求度が上がっているからです。
・久しぶりだから良い場所に行きたい
・数少ない機会だからいつもと違う場所に行きたい
と、通常なら言わない人たちが言い出しているからです。求める内容が変化しているのです。しかも要求が上がっているので、提供する企業はいつもと同じでは顧客の満足を得られない可能性が出てくるのでは、と予想しています。
まとめ
競争が激しいという表現は正しくないのかもしれません。競争を忘れてしまった人が増えているだけなのかもしれません。そのため、力不足で負けてしまったり、顧客満足度を上げられなかったり。ここは意識を変えて、
・要求度は上がっている
・期待値も上がっている
のを前提で提供するビジネスを組み立てた方が良さそうです。人の進化スピードも上がっているのを前提として、その進化に合わせたビジネス内容を提供できているかの確認の時期なのでしょう。細かいところではありますが、変化を感じる部分です。
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スキマ時間に読めるビジネスリーダーのための『経営情報Web Magazine ファースト・ジャッジ』fjコンサルタンツ 藤原毅芳 運営 執筆
