前と比較するとそうなる

カローラの販売価格が10年前と比べて約6割高くなっている、という記事が出ていました。ノートに関しては約7割の上昇です。安全装備の充実、燃費性能の向上、そして原材料費や物流コストの上昇など値上がりの理由は複合的。メーカーを一方的に責められるものではありません。しかし、実感として「高くなった」というのはまちがいないでしょう。

知り合いがトヨタのヤリスを購入したと聞いて、「いくらなの」と聞いてみると、諸経費込みで約300万円という返答。実際に見積りを見ていないので正確な数値かどうかはわかりません。

コンパクトカーだと、10年前の感覚なら200万円前後というイメージですが今は300万円があたりまえ。まさに1.6倍の世界です。ここでふと頭に浮かんだのは、「では、この10年で給料は1.6倍になったのか」ということ。答えは明白で、そうはなっていません。モノの値段は上がった。しかし、それを買う側の収入は追いついていない。このギャップが課題のひとつなのか、と考えさせられます。

単なるひとつの比較だけではわからない

ただ、クルマだけの価格で比較して高くなったと結論を言いたいわけではありません。もともと日本はクルマにしても、住宅にしても
・新車
・新築
信仰が強いです。中古よりは新しいものを買いたいという欲求が強い。それが、大きな金銭的な負担になっているのです。それが今後も続くかはわかりませんが、値上がりが大きくなればなるほど、選択肢は中古へ流れていくのではないでしょうか。

まとめ

クルマの価格を特定して値上がりがひどいと言いたいわけではありません。インフレを感じさせる製品だから取り上げただけです。それ自体は品質向上やコスト増の結果であり、必ずしもわるいことではありません。購入する人は多いですし、自分も支持しています。

焦点は、給料が同じように1.6倍になっていないことになるでしょう。この差を放置し続けられるのだろうか。それが今後も問われていくと思います。

カローラ、10年で6割高く。昨年販売価格、ノートは7割
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO94704560Y6A220C2EA5000/

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