人財こそが経営のボトルネック

帝国データバンクが発表した「企業の経営課題に関するアンケート」。
31項目の経営課題のうち「人材強化(採用・定着・育成)」が90%と突出してます。
2位の「既存顧客との取引深耕」が66%ですから、いかに人財の問題が他の課題を圧倒しているかがわかります。

大企業だけでなく中小企業でも94%、小規模企業でも77%がこの課題をあげてますね。つまり、規模の大小を問わず「ヒト」の問題が経営のボトルネックになっているのです。

これは数年前から予測されていたこと。背景には、少子高齢化による生産年齢人口の減少という構造的な問題がありました。ここにきて、今度は違う問題も発生しています。経営が「少数精鋭の集まり」になっていく方向性が見えてきたからです。大企業という定義も、規模が大きいことであって、人数が多いことではない、という定義になっていくでしょう。

成長機会の設計

いま求職者が重視しているのは
「働きがい」
「スキルアップの機会」
「柔軟な働き方」
と言われています。

ある製造業の会社では、社員寮の完備や育児期間中の短時間勤務を男女問わず導入した結果、10年間で従業員数が約3倍に増加しました。単なる一事例なので、それを真似する必要はありませんが、対象となるスタッフの属性に合わせて、働く環境を変化させることの必要性を感じます。また、その環境づくりも不変ではなく、時代が変わるタイミングで変えていくことも今後は定着率につながるのではないでしょうか。

組織のつくり方

以前と比較すると、
「中間マネジメント層の力不足」
という声が増えているように感じます。ただ、それが露呈しているわけではなく、あくまでも感想として言われているだけ。これが、時代の変化とともに実態が出てくることになるでしょう。そのためにも、今から準備しておくことだと感じます。

まとめ

人財の課題はわかりやすいのですが、解決策が限られています。個人の裁量に委ねられているからでしょう。特に能力を成長させることに関しては、個人が決めることとして取り扱われてしまいます。しかし、人の成長は、既定路線であり、
・成長しないはずがない
という環境づくりも有効だと感じています。

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スキマ時間に読めるビジネスリーダーのための『経営情報Web Magazine ファースト・ジャッジ』fjコンサルタンツ 藤原毅芳(fujiwara takeyoshi) 運営 執筆