「苦労キャンセル」がキーワード

雑誌のヒット予測で、注目したいキーワードがあります。それが「苦労キャンセル」です。苦労キャンセルとは
・面倒な手間(家事、事務作業)を「キャンセル(省略・自動化)」する新しい考え方
です。

まあ、面倒なことの自動化は過去からありましたが、最近の特徴は
・簡略化しても品質は求めたい
という欲求の動きの方が大事かもしれません。省略して楽になっても、不快では嫌だということになりますね。単に
・面倒を解消しました
では響かないということ。そこがポイントになります。

「面倒くさい」の見つけ方

では、具体的にどうやって「苦労キャンセル」のタネを見つければいいのでしょうか。わたしがやっていることは、お客様の「行動」を観察すること。アンケートで「困っていることは?」と聞いても、なかなか本音は出ません。

なので、お客様が実際にやっている「もうひとつの行動や、ひと手間」たとえば商品を買った後に自分で加工している、説明書を読み返している、問い合わせしたいがしていないこと、を探っているのです。

・「これ、できないの」「こうしたいのに」といった言葉を探す行為。

こうした行動の中に「本当はキャンセルしたい苦労」が隠れているものです。

小さく始めて、素早く検証

「苦労キャンセル」商品の強みは、新しく開発しなくても、既存商品や既存サービスの改良から始められる点にあります。たとえば、既存商品の
・パッケージや説明書にQRコード付きにし動画で解決
・注文プロセスを1ステップ減らす
・サービスの拡大で顧客苦労をキャンセル
することからなのです。

こうした「小さなキャンセル」でも、お客様の体験は変わります。

まとめ

「苦労キャンセル」は、特別な技術がなくても実践できる戦略。お客様の「面倒くさい」を丁寧にかつしっかりと観察し、小さく・素早く解消していく。そのサイクルの先に、新たな市場があるのです。

自社の商品やサービスの周辺にある「お客様のひと手間」を書き出すことから始めてみてはいかがでしょうか。

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スキマ時間に読めるビジネスリーダーのための『経営情報Web Magazine ファースト・ジャッジ』fjコンサルタンツ 藤原毅芳(fujiwara takeyoshi) 運営 執筆