即日公開

即日、内容が公開されました。日銀総裁の大阪での挨拶内容です。日銀のWebサイトで発表されています。日銀総裁の発言が注目されているので、メディア論評だけでなく、直接発表した方がよいと判断したのでしょう。間違って伝わらないようにするための措置だと感じました。

大阪では、大阪・関西万博会場の視察も行っています。挨拶内容を見ると、かなり順調な日本経済、消費を語っています。8月までの結果を伝えている形です。大阪の経済4団体共催の懇談会における挨拶なので、長くはありませんがポイントはつかめます。次の3点は現状把握の骨子ではないでしょうか。

  • 日本経済は緩やかに回復しており、先行きも緩やかな回復を続けると予想
  • 企業収益は好調で、設備投資も増加傾向
  • 個人消費は緩やかな増加基調、賃金上昇が続いている

順調

物価は上昇しているが賃金も上がっているので、問題ないのではないか。そう語っているように感じます。8月初旬の株価暴落も日銀の意図が伝わらなかった、としています。まちがったことは言っていませんが、誤解される場合にもそれなりの理由があるものだと思います。今後も順調が継続することを祈るばかりですが、実際にはちがうようです。

最近の金融経済情勢と金融政策運営
大阪経済4団体共催懇談会における挨拶
日本銀行総裁 植田 和男
2024年9月24日

https://www.boj.or.jp/about/press/koen_2024/ko240924a.htm

9月は

9月に入り、風向きが変わっています。業界によってはサッパリです。まだデータに出てこないので、あくまでも予測にすぎませんが、消費のブレーキがかかり始めているように感じます。日銀は、賃上げされたので消費は問題ないだろう、と楽観的ですが、実際にはどうなのでしょうか。実際に街中情報ではある兆候が見えます。これも杞憂に終わるといいのですが、どうなるかは後から検証します。

まとめ

ヒトは消費に関して合理性も一貫性もありません。突然変化します。ストップしたり、散財したり。空気感によって醸成されるものでもあります。なんとなく衝動買いをしてもいい時期もありますが、逆に衝動買いが罪のようにも感じるのです。最近は、どちらに偏っているのかを見極める時期に来ていると思います。

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