フェアプライスプロジェクトとは
農林水産省の「フェアプライスプロジェクト」が公開されています。メディア向けには、ポップアップイベント「値段のないスーパーマーケット」で知っている人もいるのではないでしょうか。このプロジェクトは、「適正な価格形成による持続可能な食料供給の実現」に向けた取り組みです。人件費、飼料、電気代、燃料代、肥料代などの高騰を受け、値上げが反映されにくい食品の価格形成について投げかけをしています。
フェアプライスプロジェクト(農林水産省)
https://www.maff.go.jp/j/shokusan/fair-price-project/
模擬会議
スーパーにおける価格決定会議のドラマまで作成しています。フェアプライスの考え方を普及させたい意図を感じます。ドラマの中では、作り手、売り手、買い手がそれぞれの意見を出してきます。最後には、視野を広げてその3者すべてがうまくいく価格設定をするという結論です。
しかし、消費者はフェアプライスの概念を理解しても、購買活動は「安い方を選ぶ」こともあり、このフェアプライスの活動も成果につながるかは疑問です。実際に購入するときには、安い方を選んでしまうのも心理のひとつです。購買活動は、複雑な心理の動きをする領域です。理解しても行動できない人間のパターンです。または、継続しない行動になりがちです。ハードルは想像以上に高いと感じます。
まとめ
食品の値上げは行われていますが、値上げにより売上が急に減る品目もあります。そのため、価格設定の難易度が高いのです。遠慮がちに値上げを遅らせると経営できなくなる事例も出てきており、まわりでも廃業された方の話を聞いています。解決策が見つからない中、何もしないよりは、フェアプライスプロジェクトで啓蒙活動となるのでしょう。今後も値上げは継続すると予想していますので、さらに問題は大きくなると思います。
(下記動画は上記文章をAIで読み上げさせています。人の動きもAIが自動生成しており撮影はしておりません↓)
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