忙しいからこそ
忙しい時間が過ぎていくとき、今後の展望をじっくりと考える時間が取れません。戦略を考える時間です。また、毎年のように出てくる新しいテクノロジーなど新たな知識を学ぶ時間も取ることができません。しかし、じっくり戦略を考え、新しい知識を習得することは避けることができません。では、どのようにして時間を確保するのでしょうか。
今回取り上げるのは、「シンクウィーク」と「リーディングウィーク」という2つの取り組みです。これらの期間を設けることで、戦略的な思考と学びに集中できる時間を確保し、リーダーとしての能力を向上させることができます。
シンクウィークとは
シンクウィーク(Think Week) とは、日常の業務から完全に離れ、戦略的な思考に集中するための時間のこと。1週間程度の時間を確保します。年2回程度、シンクウィークを取得するリーダーもいます。
この期間中は、次のことを行います。
・未来のビジョンと目標の設定、競合分析と市場調査
・新たなビジネスモデルやイノベーションの検討
・リーダーシップスタイルの振り返り
シンクウィークを通じて、リーダーは長期的な視点で企業の方向性が見えてきます。ぼんやりとした内容にピントが合う感じです。解像度の高い新たな戦略を見つけることができるのです。シンクウィークとは、『同じことを考え続ける時間の確保』と言い換えられると感じます。
リーディングウィークとは
リーディングウィーク(Reading Week)とは、集中的に読書を行うこと。集中的な読書により、新たな分野の知識や視野を広げるための時間です。この期間中は、次のことを行います。
・業界に新たに出現したジャンルの知識習得
・新テクノロジーを深く知る
・今までにない新たな視点やインスピレーションの獲得
リーディングウィークを通じて、リーダーは最新の情報をキャッチアップし、将来像を描くことができるようにします。方向性だけ見つけることもあるでしょう。それだけでも大きな前進です。読書は、著者との対話でもあるので、著者と会話している感覚になります。そのため、新たな視点も生まれてくるのでしょう。
メリット
シンクウィークとリーディングウィークには、次のようなメリットがあります。
1)戦略的な意思決定の向上
2)新たなアイデアやイノベーションの創出
3)ストレス軽減と心身のリフレッシュ
4)リーダーシップスキルの向上
1日ではなく、2日間、3日間といった長時間をかけて前進させる内容だと感じます。数時間だけ確保しても進まないでしょう。そのためにも、8月や1月に数日間のウィークを確保することは大切なことだと感じます。
まとめ
長期休暇に、「新しい分野」を見る、触る、知ることは欠かせない時間だと考えています。20年前から振り返れば、インターネット、CMS、システム、DB分析、DX、AIと毎年のように新しいテクノロジーが出てきます。そのキャッチアップはもちろん、有益性を判断できるようなリーダーになることが時代が求めているリーダー像だと思います。
(下記動画は上記文章をAIで読み上げさせています。人の動きもAIが自動生成しており撮影はしておりません↓)
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