手紙配達廃止
「デンマーク、2025年末に手紙配達廃止 ポストも撤去へ」というニュースが報じられました。手紙配達を完全に廃止するという決断は、デジタル化が進む現代社会において象徴的なできごとだと感じました。今回は、デンマークの決断を切り口に、郵便局の将来と国家規模のデジタル化について考察します。
デンマークの決断とその背景
デンマークは2025年末をもって、従来の手紙配達サービスを廃止し、街中の郵便ポストも撤去する計画を発表。この決断の背景には、デジタルの普及による手紙需要の激減があります。ポイントは、デンマークの人口規模です。約580万人という人口のデンマークは、国土面積も日本の約8分の1程度のコンパクトな国家。この規模感が、大胆な変革を可能にする要因のひとつだと考えています。コンパクトだから実現できるのではないでしょうか。
小規模国家とデジタル化の親和性
デンマークのような人口規模の小さい国家がデジタル化を推進しやすい理由はいくつかあると考えています。今回は4つの視点で理由を考えてみます。
- 物理的サービスエリアの管理のしやすさ
小規模な国土と人口であれば、インフラの変更や新システムへの移行が調整しやすい - デジタルインフラの普及
人口が少ないほど、デジタルサービスの普及が均一に行き渡りやすく普及スピードも速い - 経済的合理性
人口密度が低い地域へのサービス提供は、1人あたりのコストが高くなります。そのためデジタル化による効率化のメリットがより大きい - 社会的合意形成のしやすさ
小さなコミュニティでは、新しい政策や変化に関する情報共有や合意形成が比較的スムーズに進む傾向があります。合意までの時間も短いのです
まとめ
デンマークの決断がベストだとは感じませんが、時代の流れはデジタル化が普及していく姿には変わりはありません。いずれ郵便サービスはデジタル化されるのでしょう。全国一斉ではなく、部分的に手紙配達廃止が行われると予想しています。日本にある全国の郵便局の数は2万を超えています。この数字もゆるやかに減少していくと感じます。
デンマーク、25年末に手紙配達廃止 ポストも撤去へ – 日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCB073IW0X00C25A3000000/
(下記動画は上記文章をAIで読み上げさせています。人の動きもAIが自動生成しており撮影はしておりません↓)
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