AIとBPO

今回はジャフコのレポート「AI×BPO〜LLM が革新するアウトソーシングの未来〜」を取り上げます。AIとBPO(Business Process Outsourcing)」という潮流の将来性についてです。AIとアウトソーシングの融合は、単なる業務効率化を超えた可能性を秘めています。

AIが変革する5つの重点領域

取り上げられている領域は次の5つ。現在のAIの利用法から見れば、想像できる範囲です。

  1. 顧客接点業務
    カスタマーサポート、多言語対応、感情分析等
  2. 採用・人事業務
    書類スクリーニング、面談評価、人事問い合わせ対応
  3. 調査業務
    市場動向・競合状況調査等
  4. コンテンツ制作業務
    商品説明、SEOライティング、各種メディアコンテンツ
  5. データ入力・処理業務
    請求書処理、申込データ、書類のデジタル化

国内企業の生成AI活用現状

JAFCOの調査によると、国内企業の約7割が「業務で週に1回以上生成AIを使っている」と回答しているものの、「生成AIを使いこなせている」と答えた企業は2割程度に留まっています。この差は何を意味するのか。主な理由として挙げられているのが
・「適切なプロンプトの入力が難しい」
・「業務プロセスに組み込めていない」
・「生成AIの利用方法を学習する時間がない」
といった声です。つまり、技術自体は普及しつつあるものの、実践的な活用にはまだハードルがあるのを実感しています。厳しい意見だと、「クリエイティブな仕事をしていない」「創造的な仕事をしている人が少ない」となります。使いこなしている2割程度の方がクリエイティブクラスと推測できます。

まとめ

今後、AI活用について「ユーザーが追いついていない」現状が続くのであれば、エンドユーザーが直接AIを使いこなすよりも、「BPO事業者がAIを使いこなす」モデルの方が、当面は効率的に価値を提供できる可能性が高い。そこにビジネスチャンスがあるのかもしれません。面倒なことは外部に任せる仕組みは拡大しています。AIについても同様な流れが加速するシナリオも否定できないでしょう。

(下記動画は上記文章をAIで読み上げさせています。人の動きもAIが自動生成しており撮影はしておりません↓)

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