スーパースター勢揃い
リーマンショックの後、米国は中国の支えで乗り越えました。2025年の米国政府の国債償還問題については、サウジアラビアが支えることになりそうです。約8兆ドルの償還が迫っており、資金繰りが懸念されていたのです。そのためにも、海外からの投資が必須な状況となっていました。そのひとつの解決策としてサウジアラビアとの取引が成立したのです。サウジアラビアに政府関係者だけでなく、企業の経営者も集結していました。どうしても外せない交渉だったことがわかります。参加した企業は
amazon、OpenAI、UBER、パランティア、コカコーラ、NVIDIA、Boeing
などです。ここまで集まって交渉に行くことは今まであったのでしょうか。そんな中で、気になっているのは、Appleがここに参加しなかったことぐらいです。
6000億ドル取引
サウジアラビアと米国が交わした総額6000億ドル(約88兆円)規模の取引が衝撃的でした。経済、軍事、エネルギー、テクノロジー分野にまたがる史上最大級のパートナーシップであり、両国関係が新たなステージに入ったことを象徴しています。本当は1兆ドル規模の取引を米国は狙っていたようですが、そこまでは達成できなかった背景があるようです。しかし、6,000億ドル規模のディールがまとまったことは歴史的に見ても記憶に残るできごとです。
メリット
今回の取引はサウジアラビアにとってもメリットが大きいと想像できます。原油からの脱却を希望しているので、米国の最先端企業と提携することで、その技術やノウハウを取り込むのではないでしょうか。今回の取引に同行した企業群を見ると、世界のトップを走る企業ばかりで、スーパースターが勢揃いしたように見えます。そこに魅力を感じたサウジアラビアがいると思われます。
まとめ
取引が成立する背景には必ず両者の思惑の一致があります。今回はその思惑が一致したことで巨大な取引が成立しました。これは大きなできごとであり、今後米国が各国と取引する上でも大きな実績となるでしょう。これから取引を交渉する国は事前対策に時間がかかることになると感じます。
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スキマ時間に読めるビジネスリーダーのための『経営情報Web Magazsine ファースト・ジャッジ』fjコンサルタンツ 藤原毅芳 運営 執筆 from2011