朝起きるのが楽しみだ

「できなかったことができるようになる」この瞬間の喜びは、何歳になっても変わらず心を躍らせる。こどもが初めて自転車に乗れたときの輝く笑顔も、大人が長年挑戦していたスキルを習得し能力拡張を実感したときの達成感も、本質的には同じ純粋な喜びなのだろう。この喜びを体感するときは、
「次の日が待ち遠しい」
「起きるのが楽しみ」
になる。人にとって最大の報酬は、「自己能力の拡張」だと改めて実感するのです。

数十年に1度

最近は、かつてない規模での能力拡張を体験できるようになった。これは数十年に1度のことだろう。まだ経験していない人は実感しないかもしれないが、数年のうちに全員が実感する体験なのです。

実際に体験するとわかりますが、自分にはできないであろうと思っていた領域に関しても「ひょっとしてできるかもしれない」と感じる瞬間は予想していなかったタイミングであり、驚きに変わります。

思考が止まらない

できるようになれば、
・あれもできる
・これも手をつけられる
・あそこまで実現できるのでは
・こんなチャンスも生まれる
とアイデアが止まらなくなります。人は、可能性という枠が拡大すると、思考が止まらなくなるのです。日頃は、「制約」の中で生きており、ビジネスも、欠乏感ばかりが先行しており、アイデアが出てこないのです。それが解決してしまいます。

まとめ

最大の報酬は、「自己能力の拡張」だという結論は変えようがありません。金銭的な報酬は、「もっと」という連鎖が続きますが、自己能力の拡張に関しては、その都度、喜びが発生し、中には「驚き」「感動」さえ起こります。それを考えると、能力拡張を追い求めた方が自己満足度は高くなるのではないでしょうか。評価や金銭的な報酬は時間がかかるケースもあるので、結果が出たときにすぐに反映するかはわかりません。最終的には、評価され、金銭的な報酬も手に入るようになるのですが、達成までの時間軸が予想できないのが難点です。その点、能力拡張に関しては、達成した瞬間に喜びという報酬が確実に得られるメリットがあると感じます。

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スキマ時間に読めるビジネスリーダーのための『経営情報Web Magazsine ファースト・ジャッジ』fjコンサルタンツ 藤原毅芳 運営 執筆 from2011