本来の欲求から見ると

人間は能力拡張のツール(道具)を開発し、手に入れてきました。移動手段はわかりやすい例です。バイク、自動車、新幹線、飛行機と短時間で移動できるようになり、移動半径が広がったのです。通信も同じです。手紙しかなかったときから考えれば、電話ができ、さらにメールが進化しています。しかも、手のひらサイズのスマホは場所を問いません。世界中どこにいようが、情報共有ができるのです。

このように、人は能力拡張によって快適さを感じています。今後もその流れは変わりません。次の快適さは
・クルマの自動運転
でしょう。

個人的にも手に入れたいツールのひとつです。日本では完全な自動運転はまだ認可されていません。なので、手に入れることはできませんが、海外では実用化されており、自動運転のクルマを手に入れた人たちの移動距離は広がると思います。仕事の手法も変わるかもしれません。物流業界は大きく変わる可能性を秘めています。

AIも同じ

AIの良さは、自分の代わりにAIが作業してくれることです。その点、現在のAIサービスでは限界があります。自動で動いてくれる時間数が短すぎるのです。唯一、プログラム、コーディングの世界では、ほぼ1日中稼働してくれるClaude codeがそれを実現しています。
https://docs.anthropic.com/ja/docs/claude-code/

そのため、Claudeを運営する企業アンソロピック社(Anthropic)は、法人向けの契約数を急激に増やしている状況があります。やはり、自動化は人間本来の欲求であり、どうしても使ってみたいのでしょう。しかも、法人の場合、導入しなければ後退しかないので、設備投資のごとく、このClaude code を導入していると思います。

まとめ

電話交換手という仕事がありました。しかし、今は存在していません。ツールの発展とともに仕事も影響が出るのは普通のことと思っておくべきでしょう。今まで長年かけて得てきたスキルも一瞬のうちにツールに追い抜かれるかもしれません。わたしも、10年以上かけて文章を書くスキルを磨いてきたつもりですがAIの出現でほぼ意味がなくなりました。しかし、次は身につけたスキルを他に活かすだけのことです。次のことも準備が終わっており、次の段階に進んでいます。そんな変化を体験する人が今後も増えていくでしょう。

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『経営情報Web Magazsine ファースト・ジャッジ』運営執筆 藤原毅芳(fjコンサルタンツ) from2011