ジャーナリングという呼び方

「最近、頭の中がごちゃごちゃしていてスッキリしない」
「感情が整理できず、集中力が続かない」
もしあなたがこんな悩みを抱えているなら、「ジャーナリング」がその解決策になるかもしれません。ジャーナリングは「書く瞑想」とも呼ばれている手法。単に名称が付けられているだけで、行うことは「書き出すこと」だけです。

ジャーナリングとは?

ジャーナリング(Journaling)とは、頭に浮かんだ思考、感情、アイデア、心配事などを、評価や判断を加えず、ありのままに紙に書き出す行為を指します。だれかに見せるために書くのではなく、思ったこと、感じたことを書き出していく手法のなります。ポイントは、「うまく書こう」「きれいにまとめよう」「かっこいいことを書こう」としないこと。頭に浮かんだ言葉を、そのまま紙に「吐き出す」イメージです。

「書く瞑想」と呼ばれる理由

瞑想が呼吸や身体感覚に意識を向けることで「今ここ」に集中するのに対し、ジャーナリングは「書く」という行為を通じて、「今ここ」の自分の思考や感情に意識を集中させていくことになります。人に見せるためではなく、純粋に自分の内面と向き合うための時間であり、それが瞑想に似た心の静けさや整理をもたらすことから「書く瞑想」と呼ばれています。このサイトも書き続けて14年が経過していますが、結局のところジャーナリングの効果の一部を体感しているので続けられてきたと思います。

「日記」は何が違う

「それは、日記とどう違うのか」と疑問に思うかもしれません。両者は似ていますが、目的と書き方が異なります。

  • 日記
    その日にあったことを「記録」することが主な目的。後で読み返すことを前提に、ある程度整理して書きます。
  • ジャーナリング
    できごとそのものよりも、その時に感じた「感情」や「思考」を「吐き出す」ことに重きを置いています。だれにも見せない前提で書きます。

両者の違いを簡単な表にまとめました。

比較項目ジャーナリング日記・日報
目的思考の整理、感情の解放、自己理解、感情と向き合うできごとの記録、思い出の保存
書き方頭に浮かんだことをそのまま、手を止めずに書くできごとを時系列で、整理して書く
体裁気にしない、どのような形でもOK読みやすく(後で読み返すため)
対象自分の内面(感情・思考)外的なできごと、物理的できごと

まとめ

ジャーナリングは、頭の中にあるモヤモヤを書き出すことで、心をデトックスし、思考を整理するシンプルな習慣。継続すればするほど、効果が出てきます。振り返りもでき、自分を客観的に見ることができ、感情を安定させたり、コントロールすることもできます。気になる方は実践してみてください。

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