読書時間
ベネッセの調査。2024年の結果です。学生の読書時間調査が出ていました。小中高のご家族にアンケート調査した結果です。
・読書0分:小中高→52%
となっています。
その一方でスマホ時間は
・小学校4年から小学校6年:33分
・中学生は1時間35分
・高校生は2時間18分
となっているようです。この結果だけだと、正確に読書時間はわかりません。スマホで文字を読んでいる人の割合がわからないからです。スマホだと
・ゲーム
・動画
・映画
・音楽
といったエンタメを利用しているように思えますが、その中には「スマホで読書」の人もいます。SNSも文字主体の場合もあり、読書と似た経験をしている可能性も高いのです。
受け身かどうか
読書の良さが語られるとき、「思考が深くなる」という意見が多い。動画などは一方的に流れてくるのを受け身で見ているだけ。読書は、能動的に理解しながら、読んでいる。著者と対話していることもあり、経験が豊かになると言われています。ただ、動画でも能動的に見ていれば効果が大きく、仮想で対話しながら思考を深めたり、理解しようと試みれば同じ効果です。結局のところ、受け身ではいけない、ということになると思います。
小中高生の半数「読書0分」 スマホ使用で時間短く
高校生平均は読書10分、スマホ138分
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO92173380V21C25A0CM0000/
まとめ
実際に過去を振り返ると携帯電話の普及によってケイタイ小説の分野が広がりました。紙の書籍ではなく電子の書籍が普及したのです。また、メールのやり取りも文字が主体であり、文字文化は手紙のときより、広がったと言えます。ということは、文字に接する時間は増えたのではないか、という仮説も成り立つのです。ただ、現在スマホで読んでいるのはマンガが主体。書籍を読んでいる人の方が少ないと感じます。書籍好きは逆に紙の書籍に回帰していると個人的には感じています。あと数年経てば、今の学生が働くようになります。そのとき、実際に読書経験が少なければ、職場における研修や学習も組み立て方を変える必要があるのを今から感じています。
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