海外から資金が帰ってくる
日本の金利上昇で「海外から資金」が帰ってくる。そう予想されています。これを
・レパトリエーション
と呼ばれています。たしかに、今回の国債金利上昇は今までと動きがちがうように感じます。そうなると、直近で、日本銀行による金利上昇が決定される予想も高くなりました。それにともなって「レパトリエーション（資金の本国還流）」の動きが発生すると言われているのです。
意味は
「レパトリエーション」なんて聞き慣れない言葉かもしれませんが、もともと
・帰還
・送還
という意味です。幅広く使われる言葉なので、本国に帰る、本国に送金するという意味もあります。金融では、資金の本国環流という意味でとらえてください。
もともと海外へ流出していた
なぜ、これまで日本の資金は海外へ行ったのか。その理由はシンプルです。これまで、日本はずっと
・「超低金利」
でした。銀行に入れても、利息はほとんど付きません。そのため、日本の資金が海外の投資へ流れていたのです。海外の債券へ投資した方が金利が高かったのです。海外の投資家も日本で資金調達して、海外の債券などに投資していたわけです。
この流れが
・日本→海外
から
・海外→日本
と方向転換するのです。「わざわざ海外に資金を置いておかなくても、日本でも十分お金が増えるじゃないか」と思い始めると、お金の流れは変わっていくわけです。
まとめ
日本のお金は、『世界の貯金箱』と言われてきました。海外の債券や株式を支える資金が日本のお金だったのです。その流れが逆転すると日本だけでなく、海外も大きく影響が出てくるでしょう。日本が先進国の中で最後に金利を上げていくパターンは以前もありました。そのときに、海外のマーケットは風邪をひくことがあったのです。今回も同じようなことが発生するのかもしれません。すぐではありませんが半年後、1年後には結果が出てくるでしょう。
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