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~経営には優先順位がある~経営コンサルタント藤原毅芳執筆
シフトが組めない
「店舗のシフト作成を考えると頭が痛い」
そんな声が現場から聞こえてきました。
人手不足ではありません。
来店客数が乱高下しているため最適な人数が
わからないのです。
接客担当の人数によって売上が比例する
ビジネスだとシフトの組み方ひとつで経営が
左右される。
しかもショッピングモールなどにある店舗は
集客をモールに委ねているので自分たちで
コントロールできない部分がある。
集客も自由にならないのです。
1日当たりのシフトを何人するべきか?
チャレンジ型のシフトにすれば売上は伸びる
かもしれない。
しかし、来店が少なければ赤字になる可能性も
高くなる。
安全型のシフト人数だと赤字になる可能性は低いが
売上も限定的なので黒字幅も低い。
ただ、来店数の推移を見れば予測できる部分も
あります。
毎日の来店数グラフだけで判断するのではなく
週平均のグラフなどを重ね合わせて予測する
手法です。
他にも移動平均を用いた予測もあります。
正確に数値が出せない場合もありますが、できる
範囲で数値を出すと見えてくるものです。
2席減らしただけなのに
「2席減らしただけなのに客数も売り上げも
2割減少した」
という声が聞こえてきました。
ソーシャルディスタンスを確保するために
カウンター席を2席減らしたら飲食店。
席数は25〜30席でしょうか。
そのうち3割がカウンター席なのですが
ココを2席減らしただけなのです。
「なのに・・・売上が2割も減少してしまった」
驚いた様子でした。
その理由はわかりますか?
席数を減らしても、減った席数の中で顧客は
ソーシャルディスタンスをとりはじめるからです。
満席ではなく、空席ができてしまうのです。
その一方で、席数を減らさず、使用不可の席を
指定しているケースもあります。
この場合は、以前の席数から半減します。
なので売上の上限が以前の1/2。
実質はさらに下がるでしょう。
7割経済ではなく
7割経済が話題にしていましたが、サービス業では
【5割経済】で考えなければいけない、と言いはじめ
ました。
売上5割ですから以前の半分で事業をまわしていく
のです。
半分の売上で損益分岐点を超える。
そうなるために事業を再構築する。
そんな直面に立たされはじめています。
まとめ
7割経済から5割経済への移行。
さらに進むと、そのうち【3割経済】と言い出すので
しょうか。
◯割経済という表現が使われているのを見ると、今回の
不況期間が長いのではないか、という予想を裏付けます。
不況期間が短いのであれば、「3割売上減」「5割売上減」
と表現だけでいいのです。
不況期間が長い、という事実を受け入れるところから
取り組みたいろいこです。