【fjコンサルタンツ365日Blog:3494投稿目】
10以上のブランドを抱えているVW
ドイツの自動車メーカーフォルクスワーゲン社。
現在はワーゲンだけでなくグループで
10以上のブランドを抱えた自動車メーカーです。
ブランドは下記になります。
・フォルクスワーゲン(ドイツ)
・ポルシェ(ドイツ)
・アウディ(ドイツ)
・セアト(スペイン)
・ランボルギーニ(イタリア)
・ショコダ(チェコ)
・ベントレー(英国)
・ブガッティ
・マン(バストラック、ドイツ)
・スカニア(バストラック、スウェーデン)
・ドゥカティ(二輪、イタリア)
台数が多いブランド
この中で
・フォルクスワーゲン
の自動車が販売台数の6割を占めています。
実に過半数です。
しかし営業利益を稼いでいるのは
フォルクスワーゲンではありません。
なんとなく、予想がつくと思います。
そう、利益は高級車が稼いでいるのです。
2割が5割を稼いでいる
フォルクスワーゲングループの中で
高級車ブランドは
・ランボルギーニ
・ボルシェ
・アウディ
・ブガッティ
・ベントレー
になります。
この中で数多く台数を販売しているのは
・ポルシェ
・アウディ
になります。
この2ブランドが販売台数の2割にまで
なっており、営業利益の5割を稼いでいるのです。
高価格帯の商品が利益の源泉
ニュースでは高級車に収益を頼っていると
書かれていましたがビジネスは高価格帯商品が
利益の源泉になることが多いです。
20:80の法則でも例えられますが
2割の商品が8割の売上や利益を稼いでいる
ことは普通に起こります。
自動車メーカーはフォルクスワーゲンに
限らず利益の源泉は高価格帯の車種に
絞られます。
トヨタでいえばクラウン。
米国の自動車メーカーではピックアップトラック。
一部の商品が大きな利益を上げているのが
実態です。
広告宣伝の内容を振り返ると理解できます。
利益の源泉になる車種については
広告費が他の車種より多い傾向にあるからです。
メディアリリースを含めて露出が多い商品は
メーカー側が本気で売りにいっている証拠です。
また、モデルチェンジのサイクルも短いのが
特徴です。
自動車はモデルチェンジをしてから毎年
その車種の販売台数はきれいに下がっていきます。
そのため計画的陳腐化をさせるために
短期間サイクルでモデルチェンジを繰り返す
必要があるのです。
今年、トヨタのクラウンがモデルチェンジしました。
デザインを思い切って変更しており
評判は良さそうです。
デザインを変えることで「真新しさ」を
演出できるのです。
こうした経営戦略を商品ラインナップから
読み取ることもできるので興味深いと
感じます。