【fjコンサルタンツ365日Blog:3520投稿目】fjコンサルタンツ藤原毅芳執筆

『トヨタ 現場の「オヤジ」たち』

トヨタ自動車の製造現場を題材にした書籍です。

現副社長の河合満氏を中心に据えた

話になっています。

河合満氏トヨタ自動車

いわゆる現場からの初役員ということで

話題になった方です。

役員(専務)になった時にお祝いの電話が

かかってきたというエピソードは

感慨深いものがありました。

先輩社員(OB)の方からの

電話が続いたそうです。

「ようがんばったな」

と言われた後に

「おまえんとこの社長はえらいな」

と社長は俺たちを認めてくれたんだと

感激していたというのです。

現場でモノづくりをし続けた人たちが

この人事ひとつで「自分たちは認められた」

と感じたわけです。

トヨタ自動車の現場がいかに厳しく

モノづくりをしているかを知れば知るほど

上記エピソードの背景が理解できます。

トヨタ自動車はリーマンショック以降、

品質問題でリコールが米国で起こり

東日本大震災、タイの大洪水と災難が

続きました。

こんな時だからこそ、生産現場を

重要視しているメッセージをおくりたかった

のではないでしょうか。

この書籍はトヨタ自動車の一面しかあらわして

いないかもしれませんが、大企業の中にも

真摯に仕事に取り組んでいる人たちがいる

ことを知るだけでも価値があります。

仕事への姿勢、厳しさは大企業ほど厳しいもの

だと日頃から感じているので、あらためて

納得した次第です。

1人の人物の伝記ととらえれば読みやすい

書籍だと感じます。

本を遊ぶ 働くほど負ける時代の読書術

プログラマー小飼弾氏の書籍。

将来世の中に残るもの(変わらないもの)として

・人の移動

と同じくして

・書籍(読書)

もあげられています。

テレビ、インターネットが普及しても

電子書籍として読書は残っています。

スマホの普及で文字を読む時間は増加した

というデータを以前見たことがあります。

また働くということに関しても

・worker

から

・player

へ、という提言もなされています。

働くということは変化していくと

予想されているのです。

働くという価値観の転換が将来発生

するだろうということです。

「働かざるもの食うべからず」

と考えてはいけない世界がやってくる。

「遊んでも暮らせない世の中のほうが間違っている」

という価値観へ転換していくのを述べています。

読書だけで学ぶことができる

読書で学ぶことの

・効率の良さ

はあまり語られることがありません。

仕事、手に職をつけることは学校で

学ばないとできない、という思い込みも

あります。

資格を取得するために学校に通わなければ

ならない職種もあるので万能ではありませんが

手に職をつけることは読書だけでも可能です。

人から教わる、映像から学ぶこともわるくは

ありませんが、時短の世の中では読書が

最も効率の良いものなのです。

私個人も読書によって進んできたと実感しています。

ただ、それは他に選択肢がなかったから

というのもありますが、結果的には最短距離で

進んだと振り返ると感じます。

読書は、単に知識を得るためだけではありません。

・深い思考

を養うためにも必要な行為です。

モノゴトを複数の視点で見ることができるように

なるためにも読書は欠かせません。

この書籍では特典として

・日本の財政

についても読み解いています。

内容についてはここには開示しませんが

この部分を読むだけでこの書籍の元は

取れてしまいます。

これが読書の楽しさ、醍醐味でもあります。

今回は2冊取り上げましたが、時間のある

この時期に書籍と向き合ってほしいと

思います。