【fjコンサルタンツ365日Blog:3549投稿目】
人手不足が気が付かせるもの
人手不足は経営にとって致命的な
ものですが、場合によっては新しい
気付きがもたらされます。
たとえば、
・効率化が進む
・生産性が向上する
といった良い面もあるのです。
やるべき仕事量が決まっている場合は
1人欠けていてもやりきらなければ
なりません。
そんな時、
・今までと同じやり方では間に合わない
という切迫感が新しい気付きとなり
新たな手法を編み出します。
他にも気付かされる点があります。
それは、
・無駄な部分
がわかってくることです。
無駄とは
・意味がないこと
・効果がないこと
になります。
業務の中にも存在していますが
お客様へのサービスの中にも
こうした無駄があることが
わかるようになるのです。
過剰サービスだと気付かされる
たとえば、
・過剰サービス
となっている部分に気付かされる
ことがあるのです。
お客様のためと思って続けているサービスが
実は求めているものとズレていた、という
サービス内容です。
レンタカー会社が24時間営業を取りやめる
発表をしました。
今まで都心部の店舗(既存店の8%)で
24時間営業をしていました。
これを廃止していくそうです。
働き方改革のためという発表がされて
いますが、今は有人店舗の24時間営業が
それほど必要とされなくなったことが
原因だと感じます。
またカーシェアのサービスも普及しており、
カーシェアだと無人で24時間利用できるので
代替サービスの影響も大きいと予測できます。
このように今まで疑うことなくお客様に
提供していた内容を見直すきっかけを
人手不足問題は与えてくれていると感じます。
人が減ったからできない、というサイクルだけでなく
そこでもう一度ゼロから見直して
・抜本的な改革
・根元治療
を施すタイミングだと自覚することです。
3%、5%のコストダウンや効率化より
10%、20%の改善の方が難易度が低い場合が
あるものです。
そこには新たなプロセス、設備導入が必要には
なってきます。
しかし、アイデアや知恵だけで改善するものも
あるものです。
今回のレンタカー会社にとっては、一度繰り広げた
サービスを廃止する理由が見当たらなかっただけ
かもしれません。
人手不足ということで思い切って24時間営業を
廃止という決断ができたかもしれません。
組織は理由やきっかけがなければ始まらない
ものです。
人手不足というきっかけを上手に利用する
という考えで経営していくことだと感じます。
【出典】
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO35178040Q8A910C1TJ2000/