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消費税アップが既定路線に
昨日の自民党総裁選が終わり
来年2019年の消費税アップが
既定路線に入りました。
消費税アップは経営に大きな
影響を与えます。
消費税アップ前後で予想できる事象を
考えてみます。
消費税アップ前
消費税アップが心理的に大きな負担と
感じる商品は消費税アップ前に
・駆け込み需要
が見込まれます。
高額商品は消費税アップ分の金額が
大きくなるため
・家電
・住宅
等は数年分の需要が一気に押し寄せる
ことになるのです。
問題になるのは数年分の需要を満たす
供給ができるのかということ。
在庫の確保に始まり、供給のキャパを
広げておく準備が今後かかってきます。
仕事で移動している時に住宅用の分譲地造成が
どこでも増えているのに気が付きます。
すでに準備が始まっているのを感じます。
ただ、供給のために固定費を増やすと
消費税アップ後、売り上げが減少した時に
重くのしかかることになるのも事実です。
その点を考慮しながらバランスを取ることが
経営には求められていると思います。
消費税アップ後
消費税アップ後にはどのようなことが
発生するのでしょうか。
やはり前回の消費税アップの時と同じ
ように
・消費マインドの後退
が起こるといわれています。
消費マインドが一気に下がっていくと
感じます。
大不況への導線となるかもしれない
という論調もあるくらいです。
準備を早くから行っている人は
すでにこの消費税アップ後の売上後退を
見込んで
・内部留保の確保
に努めたり、投資を限定的に絞って
いたりします。
リーマンショックを経験している経営者の
方はこの準備が早い傾向にあるといえるでしょう。
しかし、リーマンショック以降に経営者に
なられた方々は意識が薄くなってしまう
傾向にあります。
これは致し方ないことではあります。
右肩上がりの経営環境しか見たことが
ないからです。
今後も過去の延長のように業績が
続くと思えてしまうのです。
不必要な投資に走ったり、急ぐ必要のない
ことにのめり込んだりしてしまうことが
あり注意が必要です。
経営者の方の「自慢話」を聞く時に
こうしたことが頭をよぎるのです。
経営も段取りで決まる
何事も段取り、準備で決まるといわれて
いますが経営も同様です。
今から1年後、2年後、3年後を予想しながら
経営の決断をしていくことが会社の
方向性を大きく決めてしまうことになります。
経営の段取りが今後のキーワードのひとつに
なっていくことでしょう。
段取りできる想像力も実力のひとつだと
感じます。
将来を想像する力から経営の決断が
はじまると思います。