【fjコンサルタンツ365日Blog:3582投稿目】

国の財務書類

企業経営はバランスシートで見ている

当たり前のことですが企業経営は

バランスシート(B/S)であらわされます。

 

資産と負債を左右で表現し企業経営の状況を

示しているのです。

 

バランスシート(B/S)には経営者の個性が

出ており、どのような経営をしているのかが

わかります。

 

経営方針がわかると言われているのです。

 

国のバランスシート(B/S)は?

国の財政について負債は報道されますが

バランスシート(B/S)について取り上げ

られることはほとんどありません。

 

しかし、国のバランスシート(B/S)は

公開されているのです。

 

その内容が下記になります。

資産と負債

資産:672兆円

負債:1,221兆円

となっており

・548兆円のマイナス

となっています。

 

国の借金が1,000兆円ある、という

報道ばかり目にしているためか

国の資産が672兆円もあることは

あまり理解されていません。

 

企業の経営と同じように見れば

実質のマイナスは550兆円程度と

なるのです。

 

他にも国際通貨基金(IMF)が公表した

報告書では、

日本の純資産はプラスマイナスゼロ

となっています。

 

これは、国の借金を日本銀行をはじめとする

政府機関が抱えていることなどから勘案して

出された結果のようです。

 

このように、

①国の借金1,000兆円

②国のバランスシート:マイナス550兆円

③IMF発表:日本の純資産はプラスマイナスゼロ

といった3つの意見に分かれているのが

わかります。

 

マスコミは①の負債1,000兆円を主に報道している

ということになります。

 

②のバランスシートの存在については聞いた

ことがない人の方が多いのではないでしょうか。

 

どのように判断するかはそれぞれの意見も

あります。

 

バランスシートに計上されている資産は

注意書きにもありますが、即売却、現金化できる

資産でもありません。

 

そのため借金である国債の返済に当てることが

できない旨が記されているのです。

 

ただ一方的な視点で負債だけを見るのは

片輪走行をしているようなものです。

 

複眼的に見て判断したいところです。

 

 

【出典】

https://www.mof.go.jp/budget/report/public_finance_fact_sheet/index.htm

https://gendai.ismedia.jp/articles/-/57978