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疲労リスク管理(FRM)とは

【fjコンサルタンツ365日Blog:3643投稿目】fjコンサルタンツ藤原毅芳 執筆

疲労リスクを規定している業界とは

2017年4月に国土交通省は

「安全管理システムの構築に係る一般指針」

を改定し航空会社に疲労リスク管理をするように定めました。

航空業界は年中休みもなく運航に関しては早朝深夜を問わず営業しています。

そのため運航乗務員の疲労が溜まりやすく重大な事故が発生しているという業界でもあります。

疲労リスクは重大なミスを引き起こす

飛行機は安全性が高まっており事故の発生要因が人為的ミスによるものが増えているように見えます。

最後は人為的ミスをいかに減らすかにかかっているのです。

そんな中で、運航乗務員の疲労による

・注意力の低下

・判断ミス

・操作ミス

・反応の遅れ

・居眠り

・無気力、等

が引き起こされるのです。

疲労リスク:管理FRMとは

疲労リスクを軽減するために疲労リスク管理(FRM)が行われています。

この管理のシステムを疲労リスク管理システム(FRMS)と呼ぶこともあります。

これは、疲労を科学的に見える化し適切なシフトを組み込んだり、乗務時間を割り出していく仕組みになります。

リスクを軽減する原則

リスクを低減する手段には基本があります。

①テクノロジー:Technology:技術

②トレーニング:Training:練習・訓練

③規定・規則:Regulation

の3つの手段です。

リスクがあることに関して3つの手段で対処するということです。

疲労リスクの低減には③の規則を国が制定し、①の技術を導入していきます。

技術は

・システム

であったり

・計測器

などです。

ただ機器を導入するだけでは定着しないのでスタッフへの教育・訓練②が必要となるということ。

最低限行うことがこの3つということになるわけです。

休息は身体と脳の両方を

疲労は「自覚症状」が弱いので気がつかない人がいるのでやっかいです。

判断力や反応の遅れは徐々になるので単に「眠い」ということだけで片付ける人もいるのです。

飛行機の運航乗務員は疲労度を計測する必要があると思いますが、通常は日常生活や仕事の場で疲労度を計測することはありません。

自分で判断するしかないのです。

その時にポイントになるのは

・身体の疲労

・脳の疲労

を分けて考えることもできます。

厳密に分けることはできないかもしれませんが分けて考えると判断しやすいのです。

身体の疲労は即気が付きますが、脳の疲労は単なる眠気ととらえ、何とかなると思い込み見過ごすことがあるのです。

こんな時、「集中できる時間」を測定することで脳の疲労を簡単に判断することができます。

ようするに自覚できるよう習慣化しておくと見過ごすことは減っていきます。

休息を代わりに取ってもらうことはできない

休息だけは人に代わってもらうことはできません。

自分しかできない仕事があるから休めない、という意識が疲労リスクを上昇させるのです。

こんな意識の人が社内にいるときは注意が必要なのです。

寝てないを自慢する人たち

すでに過去の価値観になりつつありますが「寝てない」ことを自慢する人がいます。

それだけ忙しい、がんばっていることに価値観を置いています。

これを無くすには価値観を変えるしかありません。

無くすことで疲労リスクを軽減させることになるのです。

こうしたリスクを減らすには手順書をつくることも大切ですが価値観を変えることも合わせて必要だと感じています。

藤原毅芳写真
この投稿記事を書いたのは経営コンサルタント  藤原毅芳 fujiwara takeyoshi (fjconsultants)
1971年生まれ 鎌倉市在住 fjコンサルタンツ代表 一般社団法人暮らし振興支援機構理事 単著8冊、監修1冊、海外翻訳出版1冊、講師として宣伝会議の『マーケターのためのPDCA実践講座』などで継続的高評価を受けている。2021年大手都市銀行シンクタンクの法人会員限定雑誌に『売れる仕組み〜マーケティングの基本』を執筆。『この世に残るべき企業を支援する』を軸とした考えで経営の現場で課題をスピード解決し企業を発展させている。公式Webサイトhttps://www.fujiwaratakeyoshi.jp/