【fjコンサルタンツ365日Blog:3662投稿目】〜3ヶ月で1冊分の知識転移〜
送料運賃・配送運賃は高騰し続けている
毎月、試算表を眺めていて感じることは
・送料運賃
・配送運賃
の値上がりです。
昨年から高騰し続けており経営にも大きな
影響が出ている企業が多くなりました。
こればかりは致し方ないとあきらめて
いる経営者の方も多いと思います。
運賃は個数や量がまとまらないと
運送会社に交渉することもできず
ただこの状況を眺めていることに
なっているのです。
こうした緊急度の高い経営課題は
新たなビジネスチャンスを生む
きっかけになることがあります。
特に経営の利益に直結することは
期待も大きく新しいビジネスが
生まれてくることが多いのです。
米国のスタートアップ企業事例
米国に通販の配送業務を支援する
スタートアップ企業があります。
中小企業、個人事業主を対象とした
サービスで配送に関するアウトソーシング
を行うスタートアップ企業です。
送料に関しては、50以上の運送会社と
提携しており最も安い運賃を選択できる
ようになっています。
このスタートアップ企業がアウトソーシング
された荷物の量をもとに運送会社と代理
交渉してくれるのです。
量がまとまれば運送会社も交渉の土台に
乗るしかありません。
こうした交渉の代理をする支援ビジネスは
ニーズが高く送料運賃・配送運賃が高騰
状態が続けば、このスタートアップ企業も
大きく成長することでしょう。
この米国企業は現在35,000社の顧客を
抱えているようです。
顧客事例の中にメルカリも出ていました。
日本では
日本でも配送業務支援のアウト
ソーシングは行われています。
その中で運賃値下げを交渉できる
会社は大きく伸びていくでしょう。
また今後新しく出てくるスタート
アップ企業が運賃コスト削減をメイン
にビジネスを展開するかもしれません。
そうなると大きく取り上げられて
目立つ企業となり出資も募ることが
できるのではないでしょうか。
先に取り上げた米国の企業も2017年に
2,000万ドル(約20億円)の調達をして
います。
期待が大きいのでしょう。
代理で交渉するというビジネスモデル
代理で交渉するという同じような
ビジネスモデルを展開している会社
もあります。
小口の量(発注量)をまとめること
によって仕入れのコストを下げる
というビジネスです。
街の電気屋さんがFCで集まり
家電メーカーからの仕入れコストを
下げているのです。
街の電気屋さんは大手家電量販店に
単体で勝つことができません。
特に販売価格は仕入れ価格が違うので
太刀打ちできない状態だったのです。
これを打破するためにFCという形で
募り、発注量をまとめることに成功。
仕入れ価格を大手家電量販店並に
下げることができたのです。
窮すれば通ず、と言いますがビジネスは
ピンチがチャンスだと実感します。