【fjconsultants365日Blog:3,725投稿目】〜1日3分、3ヶ月で1冊分の知識転移〜
社長のストレスは理解されにくい
「社長にはストレスがない」
「社長はストレスが少ない」
とまわりから思われていることがあります。
・自由に発言できる
・自由に行動できる
・誰からも何も言われない
からストレスが
ないだろうと思われているのです。
本当にそうなのでしょうか。
自由なのは確かですが、自由の裏側には
責任がつきまとっています。
そう、すべての責任(100%)を担って
いるという事実からは逃れられません。
資金調達や買掛に対しても個人保証を
求められることもあり法人と個人が
密接につながっていることが多いのです。
こうした背景がなかなか見えてこないので
社長のストレスは隠れてしまっています。
社長にはこれだけのストレスがかかる
社長にかかる特有のストレスには次の種類が
あります。
①自分で解決できないストレス
②解決に時間がかかるストレス
③将来不安によるストレス
の3種類。
①自分で解決できないストレス
自分で解決できないストレスというのは
自分の力では不可能な事象に立ち向かう
場面が出てくるからです。
たとえば、経済の不況はそれにあたります。
景気の動きを良くすることは個人の力では
ほとんど何もできません。
そんな時も経営をする必要があり逃げることも
できません。
経営はそんなことの繰り返しですので、この
ストレスから開放されることはないと思って
いいでしょう。
②解決に時間がかかるストレス
これは、解決できる見通しが立って
いるのだが、解決までの時間が
・6ヶ月
・1年間
・数年間
かかってしまう事象に対するストレスです。
想像しにくいかもしれませんが、長い
年月かかって作り上げてきたものを
変えていくには時間がかかるのです。
事例としては、評価制度を変更するのに
2年間かかった会社があります。
制度を変えるだけなら即可能ですが、
仮導入から正式変更まで時間をかけた
のです。
この2年間は社内でも混乱が発生し
社長に負荷がかかっていたのです。
③将来不安によるストレス
将来不安によるストレスとは、いわゆる
「将来を考えると寝られない状況」
に陥ることです。
経営に完璧なものはありません。
一瞬うまく進むことはありますが永遠には
続きません。
将来のことを考えると
・もし・・・なことが起こったら
・もし・・・がなくなったら
と考え出すとキリがありません。
そんな将来不安によるストレスは
社長特有のストレスです。
NO2の方が感じる将来不安のストレスは
社長の1/10程度と言われています。
それほど社長のストレスの中では大きな
ものが将来不安によるものなのです。
ワンマン社長ほどストレスが少ない?
ワンマン社長ほどストレスが少ないと
感じている人は多いのではないでしょうか。
実はそうではありません。
ワンマンタイプの社長には2通りあるのです。
本当に実力があり自信があるタイプのワンマン
社長と、不安を隠すためにワンマンに振る舞って
いる社長がいるということです。
いわゆる自信がない人ほどワンマンに振る舞う
ことで不安を解消しているのです。
ということは、ワンマン社長の中には
大きなストレスを抱えている人もいる
ということ。
ここに大きな課題が存在しているのです。
社長のストレス解消法は独特
社長のストレス解消法は独特な分野が
あります。
一般的な「気分転換型」ストレス解消法も
有効ではありますが根本治療にはなりません。
というのもストレス発生源が経営における
問題点がスタートなので社長のストレスは
・仕事でしか解消しない
のです。
「仕事で解消する」という点を避けて
通ることはできません。
そのためには、仕事の課題を解決する
ために、時間がかかることもあったり
自分でコントロールできないことも
発生するので
→体力勝負
→精神的安定
がストレス解消のスタート地点だと
感じます。
そこには、仕事の課題から逃げない
姿勢も求められてしまいます。
まさしく体力勝負でしょう。
身体を鍛える、健康を整えることの
重要性は「逃げない姿勢」のためだと
言い換えできます。
いくらワンマンに振る舞おうが課題から
逃げていてはストレスは増えるばかり。
スポーツに打ち込んでも課題を向き合わ
なければストレスは減ることはありません。
それが社長特有のストレスであり、特有の
ストレス解消法が必要なんだと考えています。
速い段階で気がつくとストレスレスな時間を
歩むことができると思います。