fjコンサルタンツ 経営情報Blog

〜隠れた事実を見抜き、現場を変え、経営の壁を超える。経営者の思考法 経営の展開図を公開〜

知っておくとリーダーのアドバイスが変わる、ダニング・クルーガー効果

【fjconsultantsBlog:3,785投稿目】fjコンサルタンツ藤原毅芳執筆

最初は自信があったのですが

新規事業を初めてスタートさせた時
「最初は自信があったのです」
「あのときは無敵でした」
「できると思っていたのです」
と言う人がいます。

自信満々だったのです。
何も経験していない時ほど自信がある。
これは不思議なことではありません。
何も知らないからこそ自信が持てるのです。

この現象、認知バイアスの
『ダニング・クルーガー効果』
と呼ばれています。

ダニング・クルーガー効果とは

ダニング クルーガー効果とは認知バイアスのひとつで
具体的には

ある種のスキルの未熟な者がスキルを自己評価した場合、平均値よりも高く評価すること

「社会人基礎力の知覚, 社会的望ましさ, およびダニングクルーガー効果」
https://gakusen.repo.nii.ac.jp/?action=repository_action_common_download&item_id=940&item_no=1&attribute_id=18&file_no=1

「優越の錯覚」と呼ばれている認知バイアス。
無知なことを自分自身が気づいていない。
そのため自信がある行動・振る舞いをすることです。

自信の高低を時間の関係をグラフ化すると下記になります。

ダニング・クルーガー効果
ダニング・クルーガー効果:自信の曲線

経験がない時ほど、初期にに自信のピーク(最大値)があらわれる
現象です。
未経験、無知だからこそ自信があふれる状態。
この後、どれだけ障壁があるのかわかっていない。
だからこそ強気に振る舞うことができるのです。

しかし、その後に自信は急落
現実を目の当たりにして困難なことが続くのです。
自信は底辺まで下落していき、そこから実績を得ることで
徐々に自信がついてくる。
そのような局面を展開します。

この認知バイアスにはメリットとデメリットの両面があります。
どちらかといえばマイナス面ばかりクローズアップされますが
今回は両面から解説します。

最初に自信を持つとその後は:デメリット編

最初に自信を持っていると次々に発生する困難な状況に
対応するのが遅れます。
というのも発生するだろう困難なできごとを予想していない
からです。
自信があるほど、準備をしません。
シミュレーションも少ないので想定外のできごとが起こる。

それは突然発生する事故のようです。
自信があるので速いスピードを出して走行している。
しかし、
スピードオーバーでカーブを曲がり切れない、止まれない、と
いったことが発生するのです。

最初に無知の自信を持つメリットもある:メリット編

ただダニング・クルーガー効果はメリットもあります。
想像ができますか。

無知だから自信が保てるので、世の中で誰もやったことがないことや
本当は困難なできごとに進むことができるのです。

例えばビジネスでは「障壁の高い業界へ新規参入」という事例があります。
ある飛行機会社が異業種から新規参入しました。
その時、会社のトップは「こんなに大変ならやらなかったかも」と
こぼしていたのを覚えています。
知らなかったから参入できたのです。
知らなかったから参入しようとしたのです。

これが、ダニング・クルーガー効果のメリット。
プラスの面もあるのも忘れてはなりません。

まとめ

こうしてみてくると認知バイアスのダニング・クルーガー
効果を知っておけば損はないということ。

自分のまわりの人がこの認知バイアスになっている時は、
慎重になるのをアドバイスすること。
その理由とともに。

ただし、新しい分野、新規事業たちあげ、などは無知による
自信をプラスの方向として活用することができるので
そんなときは、過度なアドバイスをしないこと。

知っておくだけでアドバイスの内容が変わるということです。

藤原毅芳写真
この投稿記事を書いたのは経営コンサルタント  藤原毅芳 fujiwara takeyoshi (fjconsultants)
1971年生まれ 鎌倉市在住 fjコンサルタンツ代表 一般社団法人暮らし振興支援機構理事 単著8冊、監修1冊、海外翻訳出版1冊、講師として宣伝会議の『マーケターのためのPDCA実践講座』などで継続的高評価を受けている。2021年大手都市銀行シンクタンクの法人会員限定雑誌に『売れる仕組み〜マーケティングの基本』を執筆。『この世に残るべき企業を支援する』を軸とした考えで経営の現場で課題をスピード解決し企業を発展させている。