リユース業界の前提が、実は遠ざけていた
リユース業界には、ひとつの・強固な前提があります。「幅広く扱えば、幅広い客が来る」。ハードオフ、セカンドストリート、トレジャーファクトリーなど大手リユースチェーンはどこも
・家電
・衣類
・楽器
・スポーツ用品
と、あらゆるジャンルをひとつの店舗に詰め込んできました。品揃えの広さこそが集客力であり、それがリユース業界の「勝ちパターン」だったわけです。
ところが、この常識にはひとつの決定的な盲点がありました。「なんでも揃う」は、裏を返せば
・「何も深くない」
ということです。たとえばカメラが好きで
・ヴィンテージレンズ
を探している人にとって、雑多な棚の片隅に並ぶ数台のカメラを眺めても、胸は躍りません。専門知識を持ったスタッフもいなければ、レンズの状態を的確に説明してくれる人もいない。結果として
・本当にカメラに詳しい人ほどリユースショップを敬遠
し、専門店やオンラインの個人売買に流れていた。つまり「幅広さ」が、最も購買意欲の高い顧客を静かに取りこぼしていたのです。
方向性を変える
そこにハードオフが出した答えが、同社初となる
「中古カメラ専門店」
の展開です。全国の直営店から厳選した優良品や希少品だけを集め、ビギナーだけでなくプロの写真家も足を運ぶ店をつくる。「なんでも屋」から逆の専門店への展開が興味を惹きます。
売り場の変化からもわかる
近くのリサイクル店で確認しても、カメラの売り場は増えています。逆にパソコンなどの売り場面積は小さくなっています。工具なども増えてきました。このように時間とともにリサイクル店の売り場は変化しています。その結果が専門店へつながっているのでしょう。
まとめ
「なんでも扱う」は、リユース業界の正解であり・同時に限界もあります。なので、専門分野を提示するのは良い事例です。しかし、あくまでも需要がある分野しか成立しません。需要があり、希少性のあるリサイクル品が注目を集めるからです。その点の見極めだけは見落とさないようにしたいところです。
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スキマ時間に読めるビジネスリーダーのための『経営情報Web Magazine ファースト・ジャッジ』fjコンサルタンツ 藤原毅芳(fujiwara takeyoshi) 運営 執筆
